RIZAPグループ株式会社(以下、同社)は2月14日、2024年3月期第3四半期決算(2023年4月1日から2023年12月31日まで)を発表した。同社2024年3月期第3四半期決算短信より経営状況を見ていく。

chocoZAPの会費収入の増加によりグループ全体での売上収益は増収

第3四半期連結累計(2023年4月1日~2023年12月31日)

・売上高
1229億88百万円(前年同期比6.7%増)

・営業利益
△47億69百万円(前期差 △36億円)

・税引前利益
△70億89百万円(―)

最終利益※
△76億円(前期差 +9億円)
※:最終利益=親会社の所有者に帰属する四半期利益

全体概要

第3四半期は、各種政策の効果や新型コロナウイルス感染症の5類感染症への移行を受けた経済活動の正常化が進み、景気は緩やかに回復しているが、資源高・材料高による物価上昇が続くなど、同社グループを取り巻く経営環境は依然として不透明な状況が続いている。

このような状況の中、同社グループにおいては、前期より本格展開している「コンビニジム」chocoZAP事業の拡大に引き続き注力した。店舗投資の低減を図りながら当第3四半期までに計746店を出店し、2023年12月末の店舗数は1,225店となった。また、広告宣伝を積極的に行ってきたことで認知度の向上とともに入会者もさらに増加し、2023年11月時点の会員数は100万名超に達している。また、当第3四半期より、セルフネイルやセルフホワイトニング、マッサージチェアといった新サービスをchocoZAPへ本格導入した。結果として、ライフスタイルセグメントにおける前年同期からの不採算店舗の減少や前期末のBRUNO株式会社における事業売却による減収があったものの、chocoZAPの会費収入の増加によりグループ全体での売上収益は増収となった。

利益面については、前期に引き続き2024年3月期をchocoZAP事業への戦略的投資を加速させる先行投資期間として位置付け、chocoZAP店舗の出店投資や広告・販促投資を計画的に行ったこと、また、既存事業においては原材料高・仕入価格の上昇の影響等も続き、グループ全体では営業減益となった。

以上の結果、当第3四半期の売上収益は1,229億88百万円(前年