1984年のロサンゼルス五輪、100m走をはじめ4つの種目で金メダルをとったカール・ルイスの身体の使い方を研究するなかで生まれた「認知動作型トレーニング理論」。
この動きの質を高めるトレーニングが行える専用マシンジムの展開が広がるなか、より手軽にどこでも認知動作型トレーニングが行える環境をつくろうと開発されたのが、「ソーラーポール」ある。
本製品開発にあたる株式会社YAK-OH 代表取締役の岡田嘉展氏に話を訊いた。
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株式会社YAK-OH代表取締役岡田嘉展氏
健康寿命の延伸にも有効な認知動作型トレーニング理論

認知動作型トレーニング理論は、脳と筋肉の連携を強化し、動きの質を高める運動理論として、スポーツ能力向上や健康増進、介護予防など幅広い効果が期待されている。
この理論は、カール・ルイスの身体の動きの研究から東京大学名誉教授の小林寛道氏が開発したものだが、特にポイントとなるのが、走る動作において、大腰筋を有効に使っていることである。
みぞおちに動きの軸を置き、インナーマッスルが体幹を安定させて、大腰筋から大殿筋、ハムストリングスへと連動させながら爆発的なパワーを発揮するメカニズムが働いている。
ソーラーポールの「ソーラー」は「みぞおち」を意味する英語「SolarPlexus」に由来しており、ソーラーポールを使ったエクササイズを行うことで、自然に大腰筋を使った歩き方や走り方が習得できるようになる。
同側動作による神経支配により認知機能にも好影響

認知動作型トレーニングで、大腰筋を使えるようにするうえで、開発者の岡田氏が着目したのが、「同側動作による神経支配」である。同側動作による支配とは、大脳や脊髄の同じ側からも筋肉へ神経支配が及び、同側の筋肉を制御する経路のこと。
ソーラーポールは、ポールの先につけられたフットベルトを足に装着することで、手の挙上と足の挙上が同時にでき、同側運動を直感的に行えることになる。同側運動で片足立ちになった瞬間に、軸を安定させて身体のバランスをとるべく脳からインナーマッスルに信号が送られる。このとき、脳の前額部の血流が増えるという研究結果もある。
この同側運動を数回繰り返したあと、ソーラーポールをはずしても、自然に大腰筋を使った歩き方ができるようになる。これが、認知動作型トレーニングのメカニズムだ。
この同側動作を効果的に行ううえで、片方の手足を挙げる際に、膝だけでなく腰から動かすことがカギとなるため、同側運動の前に、脊柱と股関節のモビリティを高めることも必要となる。ソーラーポールプログラムでは、ポールを支えに脊柱の動きを出すことからエクササイズをスタートし、股関節や体幹部のストレッチから同側運動へと構成されたプログラムを12分間にまとめている。
開発者の岡田氏は、人生100年時代に、自信を持って勧められる認知動作型トレーニングとして、ソーラーポールをさらに普及させるべく、持ち運びにも便利な伸縮タイプも開発中。指導者育成も進めている。パーソナルトレーニングや子どもの運動教室、デイサービスでの運動などに活用が広がっている。
「発売して3年余りの普及活動を通し、
その根拠は同側動作による効果に加えて、


◆問合せ
株式会社YAK-OH
E-mail. info@solar-pole.jp
https://www.solar-pole.jp/
SPORTEC2025出展概要
日程/2025年7月30日(水)~8月1日(金)
時間/各日 10:00~17:00
出展ブース/E4-4-11