フィットネスクラブが抱える課題の1つ、それはインストラクター人材の不足と指導力の底上げだ。そうした課題解決の一手として注目されているのが、音楽とマシンピラティスを融合させた「リズムリフォーマー」。その開発者リナ・オオクマ氏を講師に迎えたインストラクター養成講座が、関東・関西の両エリアで開催された。本稿では、講座の模様と参加者の反応をレポートしながら、フィットネス事業者にとっての導入価値を探っていく。

  • リズムリフォーマー開発者
    リナ・オオクマ氏
     

音楽×マシンピラティスの新指導

2026年2月2日に東京・渋谷区のラフィール恵比寿店、続く2月9日には兵庫・神戸市のアズ御影店にて、「リズムリフォーマー」インストラクター養成講座の体験・説明会が開催された。

両日ともに総合クラブ関係者やスタジオ運営者、個人事業主などが参加。フィットネス業界で拡大するマシンピラティス市場の中でも、音楽と動作を融合した新しいプログラムとして注目を集めた。

講師を務めたのは、同プログラムの開発者であり、米国を拠点にフィットネス配信などでも高い支持を集めているリナ・オオクマ氏。養成講座の冒頭で同氏は、「運動は楽しくなければ続きません。正しく身体を使いながら、音楽と一緒に楽しむことでフィットネスを習慣化できます」と語り、プログラムのコンセプトを説明した。

基礎からコレオまで体感できる充実の実践講座

講座ではまず、呼吸法や骨盤ポジションの確認などピラティスの基礎からスタート。参加者はリフォーマーを使った基本動作を一つひとつ体感しながら、身体の内側を意識するトレーニングを学んでいく。

リナ・オオクマ氏はレッスン中、「腹筋は固めるのではなく、薄く保つイメージで」「呼吸で骨盤の位置を安定させていきましょう」といった具体的な声掛けを行い、身体感覚を丁寧に導いた。

レッスンの後半では、習得した動作を音楽に合わせて行う“コレオ”へと展開。参加者はリズムに乗りながら全身を動かし、スタジオプログラムとしての完成形を体感した。

レッスン後には「音楽に合わせてピラティスができるのがとても楽しい」「基本動作を学んでからコレオに入るので不安なく動けた」「思った以上にインナーに効く」といった声が聞かれ、プログラムの運動効果とエンターテインメント性の両立に関心が集まった。

インストラクターの育成と事業の拡大を見込む未来

養成講座では、事前のオンライン学習と対面研修を組み合わせたカリキュラムで、指導スキルの習得を目指す。参加者からは、養成カリキュラムの内容やコレオの種類、更新研修の仕組み、さらにはスタジオ開業支援に関する質問も寄せられるなど、ビジネスとしての活用を見据えた関心も高かった。

主催である株式会社大丸プランニングは、2026年中に認定インストラクター100名の輩出を目標に掲げており、春(第6期)・秋(第7期)には関東を中心に養成講座を開催予定。今後は関西での開催拡充に加え、東北や北海道エリアでの体験イベントも計画しているという。

インストラクター不足が深刻化する中、音楽とマシンピラティスを組み合わせた新たな指導スキルの習得は、クラブのプログラム差別化と人材育成の両面で大きな可能性を持つ。

フィットネス事業者にとって、次世代のインストラクター育成を考えるうえで、また事業の拡大を見込むうえで、注目すべき取り組みと言えるだろう。