世界的に急成長を続けるフィットネスレース「HYROX(ハイロックス)」が、日本市場で拡大フェーズに入っている。アジアパシフィック地域でマーケティングを担うコルベット・スティーブ氏に、日本での展開について、フィットネスクラブとの連携強化を軸とする拡大戦略について聞いた。

日本市場拡大の方向性

――日本の拡大はどのように進めていくのか?

スティーブ:HYROXは、世界各国で人気を拡大している。ドイツ発祥の競技でありながら、世界100万人超のコミュニティを形成している。実際のレース参加者も2025年は10万人を超えている。

日本では横浜大会「HYROX YOKOHAMA」(2025年8月9日)、大阪大会「AirAsia HYROX OSAKA」(2026年1月30日〜2月1日)を開催。大阪大会は、アジアパシフィック初となる3日間開催を実現した。横浜大会では約3500人、大阪大会では約8100人が参加。韓国では5回目の大会となる仁川大会で、1万人のエントリー枠が発売初日に完売し、追加開催を含め1万5000人規模へ拡大したという実態からみても、日本市場はさらに拡大する可能性を見込んでいる。日本は今後、アジアパシフィック地域の中心的マーケットになる。

――どのように展開していくのか?

スティーブ:レースは年2~3回の開催を日本で計画しているが、近い将来には「年間5開催」を目指している。横浜、大阪に加え、東京近郊、札幌、福岡、名古屋など主要都市の開催を視野に入れている。その成長戦略の成否に、重要な役割に位置づけているのが、フィットネス施設との連携だ。現在、日本国内では約100の施設やパフォーマンスコーチと提携している。昨年比でほぼ倍増しており、大手総合型クラブとの協議も多数進行中だ。

――提携とはどのように行うのか?

スティーブ:HYROXの世界基準によるアフィリエーションプログラムを設けている。クラブ向けにトレーニング教材やコーチ育成プログラム、トレーニング設計支援、マーケティング素材などを提供している。施設側は「HYROXトレーニングジム」としてブランド活用