フィットネス業界のリーディングカンパニー「ゴールドジム」は、2025年秋からアフィリエイターとしてHYROXを導入し、現在直営6店舗に展開している。運営する株式会社THINKフィットネス(以下、同社)は国内外のトレーニング器具・マシンの卸売事業の一環として、HYROX公式競技器具も取り扱う。本稿ではゴールドジムでの導入事例を紹介するとともにゴールドジム事業部課長兼重武史氏、ゴールドジム東陽町スーパーセンター店店長天久翔斗氏、国際部門マネージャー藤谷周平氏、3人のそれぞれの視点からHYROXの可能性を探った。

ゴールドジムのネットワークからHYROXをキャッチ

同社がHYROX事業へ参入した契機は、マシン販売担当国際部門の藤谷周平氏が、米・ゴールドジム本部の元従業員からの紹介で、フィットネス器具・マシンブランド「CENTR(センター)」と出会ったこと。勧められて販売代理店になったそのブランドが、のちにHYROXの公式器具を手掛けることを知り、導入を検討し始めた。

米・ゴールドジムでは早い段階からHYROXを導入し、拡大傾向にあった。東陽町・千葉県などのエリアマネージャーを務める同社ゴールドジム事業部課長の兼重武史氏は、現地視察でその盛り上がりを肌で感じたという。「これは日本でもはやる」と抱いた期待が確信に近づいた出来事が、2025年8月開催のフィットネスレース「HYROX YOKOHAMA」だ。1日開催で3,800人超が参加し、約2,000人の観戦者が訪れた横浜大会を視察した兼重氏と藤谷氏。それぞれHYROXへの期待値が急上昇した理由を語る。

「ほかのフィットネスレースに比べて特殊な技術がいりません。技術の練習を積む必要がなく、制限時間もないから誰でも参加できる。これまでのレース競技と違い、そこが面白い。会場の雰囲気、参加者の楽しそうな表情も見て、これは日本人にもハマるのではないかなと思いました」と兼重氏。

「HYROXの8種のワークアウトは、押す・引っ張る・引くなど、日常の動きで構成されています。それらは考え抜いてつくられていて、実際、HYROX本部がコンセプトを考え始めてから8種目が決まるまで1年半かかったと聞きました。参加のハードルが低く設定され、『1回経験してみたい』というビギナーでも参加できる点が面白いと、会場で感じました」と藤谷氏。