新型コロナウイルスの感染が世界中に広がるなか、ペンシルベニア州・ニュータウンにあるNewtown Athletic Club(以下、NAC)は、浮かび上がる課題に様々な方法で取り組んできた。また、そのほかの施設のトレーナー・インストラクターたちもそれぞれの方法で活動を継続している。

NACが対応すべき事項は、施設やスタッフ、会員、プログラムなど多岐にわたった。先の状況がみえないなか、取り急ぎ資金を確保するため、同社はすぐに銀行やベンダー、そのほか債権者にかけあい、さらにSBAに融資を申請した。社員については、これまでの給与体系のまま在宅ワークとしたが、パートタイムスタッフには、早くから失業申請を促した。なぜなら、失業申請の資格要件が、下請業者や自営業の者まで対象となるなど拡大されたためだ。

NACは3月15日より休業し、4月1日時点で12,000名以上の会員のうち5,000名が休会となった。会員はメールによって、クラブが閉店していた2週間分の会費は払い戻されることや、再開時の利用方法について説明を受けた。

スタッフは、自宅から会員にコミュニケーションをとり、オンラインで運動プログラムを提供するなど休業中も関係を維持しようと取り組んだ。施設も、会員のアクティブな生活をサポートしようと、栄養やライフスタイルアクティビティに関するアドバイスを行ったり、レッスンのオンデマンド配信のほか、ストレングストレーニングやヨガ、バレエ、メディケーションのLIVE配信などが行われた。

NAC創設者のジム・ワージントン氏もまた、前に立って皆をリードしていった。フィットネス業界を代表して彼は再開に向けてロビー活動を行ったほか、NACとIHRSAは協力して#Together Apart キャンペーンを実施。NACの3,716㎡のトレーニングセンターを病院の一部として利用してもらえるよう提供した。

4月10日からの利用に合わせて、同センターには300のベッドなど感染者を収容するための設備が用意された。同氏は「最も困難なときこそ人間力が試されます。私は、スタッフと会員の無条件のサポートに強く心を打たれました。私たちはより強く、賢く、そして寛容な心でこれからも行動していきます」と語っている。

さらに、上海の中心地区にあるPilates ProWorksのトレーナーであるハイズ・リュー氏は、彼女のiPadを使い、自宅にいながらにして数百名の人々へLIVEストリーミングにて様々なトレーニングを紹介した。施設の会員に対しては、無料にて配信。彼女のわずか20分のクラスは、4,700の「いいね」を獲得した。

中国北西部のランチョウにあるHello Spring Swimmingのパーソナルトレーナーであるチャン・ルイ氏は、会員に対して、中国でポピュラーであるWeChatを利用して、レッスンを投稿した。毎日様々なレッスンを提供し、会員のためのオンラインチャットグループなども設けるなどして、活動を継続した。

新コ禍のなかにあって試されるのは、機転と対応力なのかもしれない。