株式会社オークスベストフィットネスは、2020年4月から、契約企業の福利厚生としてエクササイズ動画を配信している。企業の従業員満足度が高く、今後も継続していく予定だ。

藤崎大隆氏
株式会社オークスベストフィットネス 代表取締役社長

企業と契約し、レッスン提供 週3回、最大180名が参加

同社は4月から株式会社リクシルなど2社と契約して企業向けにオンラインフィットネスを提供している。これを始めたのは、藤崎氏の知人の社長から、在宅勤務および自宅待機になっている従業員向けの福利厚生として運動を提供したいと相談を受けたことがきっかけだった。同社はそれまでオンラインレッスンは提供しておらず環境もなかったが、これを受けてミキサー、カメラ、モニターなどの機材を購入。遊休スペースをスタジオとして整え、すぐに提供を開始した。

「当社も休業していて、インストラクターは自宅待機でしたから、当社社員のためにもプラスになると考え、お話をいただいてすぐに準備しました。ほかにも需要があるのではないかと営業してみたところ、もう1社契約できました」

4月下旬から、当初は無料でスタートした。契約している企業が従業員向けのアンケートをとったところ、非常に好評だったことから5月からは有料での契約となり、週に3本、30分のレッスンをLIVE配信で提供している。

「外出禁止のなか、企業が健康を考えてくれているという点で従業員の評価が高かったようです。運動に興味があった方は始める機会になり、継続したいというご意見を多くいただきました。また、継続して参加していた方は、フィットネス経験があった方が多いようです。提供プログラムはヒアリングを重ねて、カスタマイズしていきました。スタッフもオンラインレッスンは初めてで最初はとまどいもあったようですが、参加者もカメラをオンにして、反応が見えるので、慣れると通常のレッスンと同じようにできています。チャットでご意見もいただけるので、それに対する言葉がけなども行っています」

企業と相談しながら配信する時間帯なども決めた。企業も強制にしていないが、多いレッスンには、180名ほどが参加した。

6月以降は同社も契約企業も通常営業が始まり、休業中よりやや参加者は減っているが、休日や夜などに継続して提供している。

高強度の筋トレ系プログラムが人気 継続のためにセミナーも実施

現在、筋トレ系のレッスンとストレッチ系のレッスンを展開しており、強度高めのプログラムへの参加者が多い。また、継続して参加してもらうために、健康や身体について知ってもらうためのオンラインセミナーも行った。

「継続して運動することで身体への効果があることをセミナーやレッスンを通じて伝えました。特に貧血に悩む女性が多いと聞き、最初は貧血予防の食事や運動についてのセミナーを行いました」

また、5月から野球のクラブチームへのオンライントレーニングも提供している。今後、アスリートと共同で部活ができない子ども向けのコンテンツを増やしていきたい考えだ。

法人営業を強化 今後C向けコンテンツも展開予定

藤崎氏は「もともと施設に来てもらって運動してもらうという考え方なので、オンラインビジネスがメインになることはない」としながらも、次のように続ける。

「今はまだクラブへ足を運ぶのが不安な方も多く、今後の状況もわからないなか、オンラインレッスンは必要なことだと思います。運動機会を提供することでお客さまの健康維持に役立ちますし、クラブとのつながりを保つこともできます。C向けはこれまで注力していませんでしたが、これから確立していきたいと考えています。同時に、企業向けオンラインフィットネスはすでに12月まで継続していくことが決まっており、方法も確立できたので、今後、さらに多くの企業と契約できるよう営業を強化していきます」

C向けには、現在は会員内外のお客さまへ不定期でYouTubeの配信を行っており、今後はスタジオレッスンをLIVE配信していく。同時に、オンラインに疎い会員さま向けにタブレットやスマートフォンの使い方のセミナーを開催し、クラブへ通えない会員さまをフォローしていく。

同社が確立した企業向けのオンラインレッスンは、新型コロナウイルス禍でなくとも、クラブへ通う時間がとれない従業員の運動機会を創出し、健康を保つために、今後広がっていくのではないだろうか。