株式会社ルネサンスは、通所介護施設「元氣ジム」、発達支援・放課後等デイサービス「元氣ジムJr.」、脳卒中特化型リハビリ施設「リハビリセンター」、訪問看護「リハビリステーション」など、スポーツクラブ以外にもリハビリや介護に関わる事業を複数展開している。

橋本 剛氏
株式会社ルネサンス アクティブエイジング部 次長 兼 品質管理チーム 課長

デイサービス、訪問看護、リハビリ 様々な事業で健康づくりを支援

同社は、高齢者やリハビリが必要な方を対象とした事業が必要と考え、早くから介護予防事業に取り組み始めた。

’12年から、スポーツクラブや介護予防教室では対応が難しい方に向けて、元氣ジムの事業をスタート。施設面積は50坪前後の施設で、運動指導員、理学療法士、看護師が常駐している。現在、元氣ジム、リハビリセンターは直営 21施設、訪問看護ステーション3拠点、元氣ジムFC 6施設を運営、元氣ジムにおいては各施設150名前後が在籍している。男女比はおよそ4:6、介護度は要支援1,2、要介護1,2程度の人が中心だ。

運動特化型デイサービスのなかでも特徴的なのは、利用者に対して理学療法士がアセスメント(評価)を行い、一人ひとりに合わせたマンツーマンのリハビリプログラムを提供していること。ほかにもスポーツクラブのノウハウを活かしたグループエクササイズ、関節への負荷を考慮した空気圧負荷のマシンエクササイズ、重心移動を促すことで日常生活動作の向上を図るレッドコードエクササイズを主なコンテンツとして提供している。土日など施設の空き時間を利用し、腰痛に特化したパーソナルトレーニングの「腰痛改善プログラム」や介護予防を目的に楽しみながら軽負荷のグループプログラムを提供するシニア対象の「Fit90」などの保険外サービスも展開している。

’14年からは通所は難しいが、リハビリしたい方のために、訪問看護のサービス「リハビリステーション」の事業も開始。疾患の状態により、看護師、理学療法士、作業療法士のいずれかが訪問して、機能訓練や入浴介助を行う。

’18年には脳卒中特化型のリハビリデイサービス「リハビリセンター」を鎌倉市で開業。促通反復エクササイズという運動法を採り入れているほか、電気刺激やロボットを活用して、麻痺改善や歩行改善に特化したプログラムを提供している。施設面積は約30坪で定員は15名。開業後6 ヶ月で充足を満たし約100名の利用者が在籍している。元氣ジムに比べて40 〜50代の利用者が多いのも特徴である。

さらに、発達障がいや肢体不自由の子どもを対象とした児童発達支援・放課後等デイサービス事業「元氣ジムJr.」を’18年から始めており、現在2施設展開している。

「障害がある子どもや高齢者に運動やリハビリを提供できる場所の創造を目的として事業を拡げてきました。事業拡大に伴い顧客層の幅も拡がっています。社会的に必要な事業だと考えています」(橋本氏)

訪問看護は新コ禍の影響は少ない 通所介護は復会傾向

高齢者や疾患をもつ方のための施設だが、意外にも、新型コロナウイルス禍(以下、新コ禍)による影響はスポーツクラブに比べて影響が少ない。現在の充足率は60 〜90%程度で、都内より郊外のほうが復会が早い傾向がある。一方、元氣ジムJr.は50%程度で、学校や保育園、児童支援センターなどと連携し情報共有している。

「2〜3ヶ月休会し、身体の状態が悪くなっていることを不安に感じて戻る方が多いようです。一方、訪問看護のリハビリステーションは新コ禍の影響が少ない状況です。高齢者は外出するのは不安だが自宅に来てもらえるのは抵抗が少ないのではないかと考えています」(橋本氏)

元氣ジムなどの施設において、感染防止対策として、スタッフはゴム手袋、フェイスシールド、マスクを着用し、清掃、消毒、換気について厳しいガイドラインを設定している。

休会中の方には、以前から定期的に配布している「元氣ジム通信」というチラシを郵送し、自宅でできる運動をご案内した。

新規契約者は、6月以降は従来通りの伸び率を維持している。

業態融合によりシナジーを生み出す 地域課題を解決する事業を展開

今後のビジョンは横のつながりを強化しシナジーを生み出すこと。地域にスポーツクラブと介護・リハビリ施設を出店し事業連携を促進し送客し合える仕組みを構築する。

「業態開発により、幅広い領域の顧客層をカバーすることができるようになりました。実際に元氣ジム三ツ境では元氣ジムJr.を併設しています。今後はスポーツクラブを含めた各業態を、地域課題の解決に向けた最適な組み合わせを意識し施設を出店していきたいと考えています」(橋本氏)

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