お客さまにとって 唯一無二のトレーナーになる
2010年に日本選手権初優勝以降、日本ボディビル選手権を9連覇、’16年3月のアーノルド・クラシック・アマチュア男子ボディビル80㎏級優勝の実績を残し、’21年よりプロ野球の読売巨人軍に請われるかたちでフィジカルトレーニングを指導している鈴木雅氏。同氏に、「ゴールドジム」におけるトレーナーの役割やその実力を向上させるためのキーポイントについて訊いた。
まずは、ゴールドジムにおけるトレーナーの役割や要件、重要性について語っていただいた。
「メディアやSNS上で身体づくりや健康づくりに関する情報が近年急増するなかで、トレーナーがいなくても自分でそうした情報を頼りにトレーニングできるという方が増えてきていると思います。さらに、トレーニングできる場も増え、しかも空間や設備なども年々整備され、品質も高くなってきていると思います。そうしたなかでも、ゴールドジムはトレーニングに使うマシンなどを含めトレーニングする環境が際立って充実していていると思います。そのため、利用するお客さまもトレーニングやフィットネスの重要性を感じている方がとても多いです。そのことは退会率の低さにも表れています。トレーナーとしては、そうしたお客さまにトレーニングやフィットネスのさらなる重要性や効果、楽しさなどを感じてもらうと同時に、ビギナーの方にもそうした魅力を知っていただきたいと思っています」
さらに鈴木氏は、同社が目指すトレーナー像として「お客さまにとって唯一無二のトレーナーになることを掲げている」と付け加えている。そのためには、お客さまを上回る知識や技術はもちろん、高い接客力も必要になることだろう。
ゴールドジムはカスタマーエンゲージメントが高いこともあり、1回目の緊急事態宣言後のお客さまの復会や利用率の戻りもほかのクラブに比べて早かったが、それはトレーナーらのワークエンゲージメントが源泉にあったからであろう。
「両利き」のトレーナー
トレーナー力を向上させるために、ゴールドジムのトレーナー自身が取り組んでいることや先天的にもっているだろうことで特徴的なことはあるのだろうか?
「これは、当然のことと思われるでしょうが、トップレベルのトレーナーになりたいという高次の向上心ですね。だから、(ゴールドジムのトレーナーは)自立的に自分でもトレーニングするのはもちろん、お客さまに寄