コホート研究により、少量の身体活動を追加することで死亡数が減少することが判明、ACSMが2022年のフィットネストレンドを発表、など。

サミ・スミス(IHRSAニュース 2022年2月11日号より)

例年、第1四半期には各業界のトレンドが数々発表される。ACSM(米国スポーツ医学会)が先日発表した2022年のトレンドトップ20の中には、意外なものがあるかもしれない。そのトレンド情報とともに、フィットネスクラブが地域社会や家族にどのような影響を及ぼしているか、2つのストーリーをご紹介する。

まずは、古き良き時代の科学とデータによるエビデンスに勝るものはない。そこで、まず、運動の効果を啓発するもうひとつの研究を紹介する。

研究成果 身体活動は年間10万人以上の死亡を予防できる

中等度から強度の身体活動強度(MVPA)を1日10分増やすだけで、年間推定111,174人の死亡を防ぐことができることが、コホート研究で明らかになった(6.9%減)。

この研究は、JAMA Internal Medicine誌に掲載され、40歳から85歳以上の4,800人以上の参加者を10年間追跡調査したものである。

さらにMVPAを追加することでより大きな効果が得られ、20分では209,459人、30分では272,297人の死亡を防ぐことができると推定されている。

研究著者である国立がん研究所がん疫学・遺伝学部門博士研究員のPedro F. Saint-Maurice博士は、「これらの知見は、成人の身体活動を改善し、死亡を減らす可能性のある、エビデンスに基づく戦略の実施を支持するものです」と指摘している。

ACSM、2022年のフィットネストレンドトップ20を発表

10年以上にわたって、2022年世界フィットネス動向調査の結果がACSM Health & Fitness Journalに掲載されています。ACSMは、4,500人以上の調査参加者から回答を得ました。その結果、2022年のフィットネストレンドのトップ5は次のように結論づけられている。

レポートには、さらに15のトレンドが含まれている。

著者は、「この調査は、ヘルス&フィットネス業界が、将来に向けてさらなるビジネスを獲得するために、または、激動の2年間を経てビジネスを継続するために、重要なプログラム開発やビジネスの決断をする際に役立ち、サポートするた