定期的な運動をしていない人々を勧誘するために、フィットネス業界は何をすべきか
毎年、フィットネスクラブのオーナーはこのように予測する。 「1月2日に運動クラスが膨らみ、ごく短時間で元のサイズに縮むだろう」
新年の決意がどんなに固いものであっても、新規入会者の一部は、失敗感、罪悪感、恥ずかしさ、またはその3つの組み合わせから、会員資格を失ってしまうことが多い。このような人たちが、「80%※」の人たちなのだ。
※日本においてはフィットネス不参加率にあたる97%
米国疾病管理予防センター(CDC)によると、推奨される週当たりの運動量をこなしているアメリカ人はわずか20%である。この統計は、厄介であると同時に頑固なものである。
これらの結果は、身近なものであるだけでなく、新年の抱負のような理想的な目標は、しばしば人々のモチベーションを高め、維持する上で逆の効果をもたらすことを示す研究結果とも一致している。実際、このような目標は、より悪い成果をもたらし、退学者を出すことを予測させるのだ。
では、何が効果的なのか。どうすれば80%の人たちがモチベーションを維持できるのか。以下の3つの方法が効果的だ。
ブーメラン効果について
皮肉なことに、理想化された目標は、フィットネス業界が推進する他の多くの一般的な行動変容戦略とともに、新規参入者にブーメラン効果をもたらすことが多い。一時的にジムに入る気になったとしても、その後すぐにまた出て行ってしまい、入る前よりも施設から遠ざかってしまうのだ。
フィットネス業界は、何十年もの間、知らず知らずのうちにこのパターンを繰り返してきた。そして、COVID-19の登場により、あらゆる常識が崩れ、屈服することになってしまった。かろうじて生き残ったクラブもあれば、永久にドアを閉めるしかないクラブもあった。
しかし、どのような状況であれ、COVID-19はフィットネス業界に極めて重要な転換期をもたらした。なぜなら、この新しい空間では、何がうまくいっていないのかを新鮮な目で見ることができ、最終的に目標を達成するために何を行うことができるかを考えるきっかけとなった。この清算の時代とも言える瞬間に、真の変革が可能になるのだ。