大胆な発想と行動力で挑戦し続けるフィットネスクラブプロデューサー、株式会社五十苅知博事務所代表取締役 五十苅知博氏。これから急増が見込まれる格安小型24時間ジムが持つ特徴や将来性、また、既存のジムはどのように対抗していけばよいのかについて解説する。
この半年で店舗数を急激に増やしている格安小型24時間ジム。フィットネス業界では見かけなくなったB3サイズの大判チラシが当社にも頻繁に投函されています。1店舗平均490名程度、男女比率も女性優位など様々な噂情報が流れています。今後は24時間ジムが一気に増えたように、格安小型24時間ジムもコピークラブが大量発生すると思われます。今号では格安小型24時間ジムの将来性と対抗策を考えたいと思います。
既存24時間ジムは大打撃
既存24時間ジムは80%が男性、しかも40歳未満が大多数。入会する若者の多くがYouTubeなどでトレーニング情報を得てボディメイクを目指す方が多い。なので、近年ではフリーウェイトの充実度が良いクラブの条件とされます。初期型では70坪程度だったクラブ規模も、フリーウェイトエリアを充実させるために拡大を続け、最近では150坪程度のクラブが主流になりつつあります。
ここでポイントとなるのは、フリーウェイトエリア以外の施設は初期型と変わっていないか、逆にフリーウェイトエリアに侵食され、初期型よりも劣っている場合があるということです。
格安小型24時間ジムは、初期型24時間ジム70坪程度から、パワーラックやスミスマシンなどのフリーウェイトゾーンを省き、更衣室とトイレを各1ヶ所にすることで、35〜40坪までスリム化したモデルとなります。一般の方には既存の24時間ジムに通っても使わないエリアが無いだけですし、威圧感を漂わせる会員もいないことで快適にトレーニングができるわけです。それで会費が既存24時間ジムの半額以下ですから、ニーズは確実にあるでしょう。
既存24時間ジムは増え続ける競合の影響で会員数維持も厳しいなか、初心者を格安小型24時間ジムに奪われることとなり、より厳しい戦いを今後は強いられることになるでしょう。
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