メンタルヘルスの重要性について、業界リーダーが語る
5月はメンタルヘルス啓発月間であり、フィットネス・ヘルス業界は、ストレス、うつ病、その他の一般的な精神障害を軽減する有効な方法として運動を推進する役割を受け入れている。特に、パンデミック後の世界では、メンタルウェルネスがホットな話題となっており、IHRSA 2023でも、この問題は広く議論された。その1つが、5月22日に行われた「メンタルヘルス・ファイヤーサイドチャット(メンタルヘルスについての暖炉のそばでのおしゃべり)」である。
メンタルウェルネスについて語る
多くのフィットネスクラブがパンデミックから立ち直り続けるなか、メンタルウェルネスは重大な懸念であると同時に、チャンスでもある。運動がもたらす多くのメンタルヘルス効果に関する証拠が増えつつあることから、フィットネス業界は、活動を通じて身体的な健康だけでなく、それ以上の健康増進に影響力のある役割を果たすことができる立場にあるのだ。
「メンタルウェルネスは、おそらく私たちの業界の将来にとって最も重要なトピックです」と、ニュージャージー州マナスカンおよびレッドバンクにあるThe Atlantic Club(TAC)のCOOであるケビン・マクヒュー氏は、IHRSA2023でメンタルヘルス・ファイヤーサイドチャットのモデレーターを務めている時に述べた。
パネリストは、UFCジムのフィットネス担当グローバルEVP(エグゼクティブ・バイスプレジデント)であるデレク・ギャラップ氏、MatrixFitnessのグローバルリサーチサイエンティストであるカーリー・イントレコファー氏、OHANA GrowthPartnersの社長兼共同創業者でJohnW. Brick Mental Health財団の共同創業者で理事であるリン・ブリック氏など、業界のリーダーが、それぞれの立場から、フィットネス業界がメンタルヘルスを促進すべき理由と方法について、補完的な見解を述べた。
メンタルウェルネスにおける現在の状況
イントレコファー氏は、アメリカでは何十年も前からメンタルヘルスが低下していたが、パンデミックはこれを加速させ、不安やうつが25%増加し、薬物乱用障害や食物中毒・