FOR A FITTER PLANET(より健康的な世界を創り出すこと)のバリューを実現するべく、スタジオプログラムを中心に、インストラクターの活躍を支えているLes Mills Japan合同会社(以下、Les Mills)。コロナ禍で、ステイホームが余儀なくされ、活躍の場を失い、我慢を強いられてきたインストラクターだが、afterコロナとなった今、再び各地で情熱に溢れたレッスンを再開している。そんなインストラクターに焦点を当て、輝く場所を提供したいという想いから、Les Millsが開催したオーディションが、「THE ONE」だ。

インストラクターにスポットライトを当てる機会を

Les Millsは、新型コロナの影響もあり、ここ数年の間、インストラクターやクラブの会員、クラブパートナーとつながる機会を持つことが困難だった。

しかし、スタジオプログラムを提供するLes Millsにとって、インストラクターは、企業の心臓部とも呼べる大切な存在である。インストラクターの提供するクラスを通して、フィットネスクラブに通うメンバーがインスピレーションを受け、フィットネスを好きになることは、FOR A FITTER PLANET(より健康的な世界を創り出すこと)というLes Millsのバリューを体現することと同義なのである。

そんな大切な存在であるインストラクターを賞賛し、輝く場所を提供したいと考え、Les Millsは、「THE ONE」というLes Mills No.1インストラクターを決定するオーディションを、2023年に開催。日本での開催は初めてとなる。

厳選なるオーディションでNo.1インストラクターを選出する

Les Millsは、世界的でも人気のワークアウトプラットフォーマーだ。現在、世界の21,000件以上のフィットネスクラブで、Les Millsのプログラムが展開されている。

これまでも、世界では、ノルディック地域や中国などで、インストラクターオーディションを開催している。

THE ONEは、日本版として独自にプランニングされ、初開催に至った。

THE ONEは、2023年9月から、スタート。一次審査の動画オーディション、さらに全国5会場で行われる二次審査のライブオーディションを通過した12名がセミファイナルに進出できる。セミファイナルを勝ち抜いた5名がファイナルの舞台で得意のトラックを競い合う。

一次審査の動画オーディションでは、自己紹介やオーディションへの意気込みを述べた後、認定を持っているプログラムの中から1トラックを指導している様子が収められた1本の動画を提出。参加の対象者は、Les Millsの提供する「BODY COMBAT™」や「BODY ATTACK™」など、いずれかのプログラムライセンスを有する者とし、年齢は不問。全国のインストラクターから、総勢400件を超える応募が集まった。

厳選なる審査のうえ、96名がライブオーディションとなる二次審査に進出。全国5都市の各地で、審査員と一般参加者の前で、得意のトラックを披露した。

そして、2023年12月2日、東京ビッグサイトTFTホールにて「THE ONE」のセミファイナル・ファイナルが開催。Les Mills JapanのNo.1インストラクターの称号である「THE ONE 2023 JAPAN」の座をかけ、スキルを競い合った。審査員には、日本のトッププレゼンターだけでなく、Les Mills Internationalからのゲスト審査員も加わり会場を沸かせた。セミファイナル・ファイナルでは、一般参加者の申し込みも行った。日頃、各地のフィットネスクラブで、Les Millsのワークアウトプログラムで汗を流す一般参加者にも大人気なイベントとなり、チケットは完売した。ファイナル・セミファイナル当日は、大勢の一般参加者も集まり、大いに盛り上がるイベントとなった。

インストラクターの枠を超えエンターテイナーとして活躍

 

並みいる強敵を押さえ、見事THE ONE 2023 JAPANの座に輝いたのは、Studio TRIVE所属の河上侑太氏だ。河上氏は、得意のBODY ATTACKのプレゼンテーションにおいて、エネルギーに満ち溢れていながらも、会場の一体感を生む、素晴らしいパフォーマンスを発揮。その演技は、いちインストラクターにとどまらず、「エンターテイナー」と表現しても過言ではないほど、会場を盛り上げ、その場にいるすべての人を魅了し、輝いていた。

審査員を務めたMeno Thomas氏は、「情熱的で愛に溢れ、参加者を巻き込みつつ、持っている運動能力を活かした素晴らしいパフォーマンスでした。表情や声の強さなど、身体の内側から溢れ出るパッションで、皆をフィットネスに参加したいという想いにさせる素敵なセッションでした」とコメント。

Les Mills Japanのヘッドトレーナーである、東井氏も「素晴らしいフィジカルとエナジー、本当の自分を表現しきった」と審査員全員が太鼓判を押した。

インストラクターを中心とした熱狂的な体験を生み出す場に

イベント当日は、オーディションのみでなく、一般参加者の参加や物販なども行い、大勢の人が会場を盛り上げた。さらに、今年日本に導入される「LES MILLS DANCE™」が、ファイナルのオープニングアクトとして、日本で初披露された。海外からのプレゼンターMeno Thomas氏やLes Mills Japanのプレゼンターがステージを飾り、一般の参加者も初めてプログラムを経験する機会となった。

大会の最後には、Les Mills JapanのCEOを務めるリー・ニュエン氏が登壇。「この大会に携わっていただいた、すべてのインストラクター、クラブパートナー、一般参加の皆さま、大会運営チーム、アディダスをはじめ、すべてのスポンサーの皆さまに感謝いたします」と感謝の意を述べ、最後は日本語で「皆さま、どうもありがとうございました」と締めくくった。

優勝者である河上氏は、Les Mills発祥の地であるニュージーランドへ招待され、オークランドのLes Mills本社で、プログラムディレクターやクリエイティブディレクターと会うことができる。さらに滞在中には、現地のLes Millsジムに通い放題。本場のセッションに参加することができ、さらなるスキルアップは必至だろう。

THE ONEの動画オーディションで提出された、自己紹介や意気込みでは、多くのインストラクターが、動画の撮影に対し、何時間も練習し、先輩やクラスに参加した会員にアドバイスを求め、撮り直しを繰り返したことや、オーディションで戦うという挑戦に踏み出したことで気づきや大きな学びがあったと語っていたという(動画提出期間ギリギリになって大量に応募があったことからも、それは明らかだろう)。

また、二次審査のオーディション後にはフィードバックを求め、審査員の前に列を作っていたほど、自身の可能性や伸びしろを信じ、ピュアで貪欲であった。また参加したインストラクター同士学び合い、刺激を与えあう機会にもなった。

Les Millsにはインストラクターの提供するクラスのクオリティを維持し、さらなるスキルアップを目指すためのトレーニングやメソッドがある。スキルやテクニックの獲得にぜひ役立ててほしい。THE ONEは、単なるNo.1インストラクターを決める大会ではなく、インストラクターにとって、より大きな意味での成長につながる機会である。そして結果として、インストラクターからインスピレーションを受けて、フィットネス業界に興味を持つ人が増えることが、FOR A FITTER PLANET(より健康的な世界を創り出すこと)の実現につながるのだ。

コロナ禍で、一時的に下火になってしまったフィットネス業界だが、この熱いインストラクターたちが、フィットネス業界を再び燃え上がらせてくれるだろう。「THE ONE」は、そんな希望を感じずにはいられない、素晴らしい大会となった。