優柔不断であれ
アミューズメント企業で25年ほど働き、最後の4年間はフィットネス事業も併せて行い、その後、フィットネス専業に転じて3年が経ったところです。海外のジムをいくつか調査・視察し、「Snap Fitness」にはとりわけ魅せられました。ブランドカラーの赤に象徴されるように、スタッフらが、皆、情熱的で空間デザインなども実にかっこいい。サブスクというビジネスモデルも(アミューズメント企業と違い)素敵でした。やるからには自分も習慣化し、好きになっていこうと思っています。今、実現したいことは、「SnapFitness」のある地域の生活者が、働く私たちとともにウェルビーイングな状態であり続けられるようにすることです。とはいえ、いざトップとして経営し始めてみると、やはり難しさを感じるところはあります。特に、「人」の面ですね。何でも自分でやってしまえばいいのでしょうが、こうなりたい、こうしたいという思いを共有し、それをともに具現化してもらえるような仲間を増やしていきたいと思っています。ですが、言葉がけ1つとってみても、とても難しいなと思います。それから、マーケティング上、気を付けたいのが、コストリーダーシップをとる企業に影響されて安売りをするようなことは避けたいということ。独自の価値をつくり、その魅力を通じて、多少高くても続けてもらえるようなクラブを目指したいです。もっとスタッフの給与水準も上げていきたいと思っていますので。
独自の価値は、施設や設備ではなく、「人」でつくっていきたい。会員さまとトレーナー、スタッフとの関係づくりの方法として、それぞれのジョブを切り分けて選任のスタッフを配置・育成し、エンゲージメントを醸成し、業務にプライドを持ってあたれるようにしていきたいと思っています。最も期待したいのは、新規入会者の対応のプロフェッショナルな人財です。運動習慣化の仕組みを構築するとともに、この役割を担う人財を育成して、強みにしたいと思っています。
この業界で働く若手で、これからリーダーになっていく方にぜひ伝えたいこと。それは、「人にモテる人であれ」。何を言いたいのかというと、結局、リーダーとは、「徳」のある人だと思うのです。そういう人は、常に相手のことを考えていて、常に幸せを分け与えている人ではないかと思います。自分自身もそういう人でありたいと思っていて、そういう気持ちでいる