クラブにあるカーディオマシンのなかでも高い利用率を誇るトレッドミル。運動レベルや年齢にかかわらず誰もが親しみやすいこのマシンはクラブに欠かせないが、逆をいえば特徴が薄いともいえた。それゆえ、トレッドミルを活用してクラブ運営を向上させてみようなどと考えたクラブは少ないだろう。長年、ただ会員が使うに任せているのが現実であった。テクノジムの「SKILLRUN」は、そんな従来型のトレッドミルとは一味違う。多種多様なトレーニングを可能とする機能を搭載し、新たな会員を惹き付け、クラブの収益向上をサポートする心強いアイテムとなりそうだ。

【お話を訊いた方】
ダンロップスポーツクラブ北松戸 支配人 本多重克氏

ビデオガイダンスでわかりやすく指示、“ 走る” 以外の動きで全身トレーニング

トレッドミルは一般的にほかのマシンに比べて比較的操作が簡単なうえ、走る・歩くという人間にとって身近な動きを行える、誰もが使いやすいマシンといえる。「クラブに来たらとりあえずトレッドミル」というユーザーも多く、利用率は高い。そのため、カーディオマシンのなかでもトレッドミルを多めに設置するクラブは多いが、そのことがクラブの魅力向上につながっているだろうか?おそらく多くのクラブで“ただ置いているだけ”の状態になっているのではないか。実際、活用したくとも、従来のトレッドミルにはこれといった特徴に乏しく、どこのクラブで使っても大きな違いはないというのがこれまでだった。しかし、クラブのなかでも台数が多いトレッドミルが、他社との差別化や、収益力アップにつながるものとなれば、大きな効果を生むと考えたことはないだろうか?

それを実現させたのが、テクノジムの「SKILLRUN」だ。従来のトレッドミルにはない様々な機能を搭載しているが、なかでも一番の特徴はトレーニングガイダンス機能「ルーティン」だろう。「ルーティン」のなかにあるのは、CARDIO FIT( 有酸素系)、STRONGLEGS(パワー系)、SPEED&AGILITYDRILLS(有酸素とパワーの組み合わせ)という3つのオリジナルプログラム。強化したいポイントに合わせてユーザーが1つを選択すると、走るだけでなく、サイドステップやランジ、スレッドプッシュなど、一般的なトレッドミルではまず行わない動きが次々と指示され、10分もすれば全身から汗が噴き出してくる。一つひとつの指示はビデオガイダンスにてわかりやすく紹介されるため、スタッフが付きっ切りでサポートすることも不要だ。

「SKILLRUN」1台さえあれば、ユーザーは指導を請うためにスタッフを探したり、順番待ちをしながら複数のマシンを周るということもなく、全身を効率よくトレーニングできるようになる。一人ひとりのお客さまに長い時間を割くことが難しい大型クラブや、スタッフを置かない小規模ジムなどに導入することで、クラブ運営を効率化しながら、ユーザーの満足度向上を図れることだろう。

同マシンはそのほかにも「パワートレーニング」「バイオフィードバック」などの特徴ある機能を搭載している。前者は脚力の強化や瞬発力を磨きたいユーザーに最適な機能であり、スラットベルトの走行面を利用してコントロールすることで抵抗を生み出し、室内にいながらにしてスレッドトレーニングおよびパラシュートトレーニングを可能とした。後者は、滞空時間や走行時のバランスの不均衡を修正する機能であり、高い正確性で左足、右足の微妙な差異を検出するほか、ケイデンスやストライドなど、ランニングフォームやスピードを向上させたいランナーに必要なあらゆるデータをリアルタイムで教えてくれる。

テクノジムのマシンを設置したダンロップスポーツクラブ北松戸のジムエリア