“外で歩くことの代用品” から唯一の存在へ

同マシンを導入したダンロップスポーツクラブ北松戸店の支配人を務める本多重克氏は、導入理由とともに初めて利用したときの驚きを次のように語る。

「滞空時間や重心を図れるということで、ランニングフォームのアセスメントに利用できたらと思い、カーディオマシンの入れ替え時期に伴って2台導入してみました。最初に走ったときに感じたのは、まるで陸上競技場のトラックを走っているかのようだということ。それ以外にも、従来のトレッドミルにはなかった様々な機能を搭載していて、『ルーティン』を使えば上半身から下半身までトレーニングを行うことができるうえ、通常のランニングでも傾斜を下げることで、これまでできなかった下り坂を想定したトレーニングも実施することができます。画期的なトレッドミルだなと感じました」

マラソン大会への出場のほか、昨年は新潟県湯沢市のスキー場で開催されたスパルタンレースにも出場するほどハードなスポーツに取り組む本多氏にとっても、日ごろから走るトレーニングは欠かせない。同氏はこれまでのトレッドミルと「SKILLRUN」との違いについてこう語る。

「お客さまにとって、『室内なら日焼けしなくて済むから』など、トレッドミルは“外で歩くことの代用品”でしかありませんでした。それが『SKILLRUN』なら、ランニングスキルの向上はもちろん、身体の弱い部分も強化できます。外で走る以上の効果を室内にいながらにして得ることができるのです」

導入後、お客さまからもその機能と効果には高い評価が寄せられており、「『SKILLRUNで走りたい』と、来館されたら毎回使われるお客さまもいらっしゃいます。一度使ってしまうと、そう思うようになる気持ちはよくわかります」(本多氏)と、その使用感にすでに虜となっている方もいるようだ。

ランニングサークルもあるほどお客さまやスタッフにランニング愛好者が多い北松戸店では、導入後にランニングパフォーマンススペシャリストの齋藤邦秀氏を招き、同店舗を含む3店舗のスタッフを集めてランニングトレーナー研修会を開催した。同氏に「SKILLRUN」を活用した指導法についても紹介してもらったところ、従来のトレッドミルではできない機能が多く搭載されていることに、スタッフからは感動の声が挙がったという。現在、ダンロップスポーツクラブで同マシンが導入されているのは北松戸店だけ。他店のスタッフからは同時に「欲しい」という声も聞かれたそうだ。

セルフ利用と指導者のサポート付き、ターゲットごとに提案が可能

既述の通り、「ルーティン」機能を使えばセルフトレーニングも可能だが、今後、「SKILLRUN」を通じて施設の魅力や価値を高めていくには、指導者側がその豊富な機能について把握することも重要になる。本多氏は、「機能について知れば知るほど、『SKILLRUN』を活用したいろいろなアイデアを思いつきそうです」と語り、今後について大きな期待を寄せている。

まずは、「バイオフィードバック」を利用して、お客さまのランニングフォームの解析と、そこで判明した課題を改善するパーソナルトレーニングサービスとをセットで提供したいという。また、施設にあるそのほかの身体計測ツールなどと組み合わせて、分析結果で弱いと表示されたパーツを強化することにも利用したいと考えている。さらにその先では、「SKILLRUN」をほかのマシンやツールと組み合わせることで、有料サービスとして、高強度なサーキットトレーニングやファンクショナルトレーニングを実行することも視野に入れているそうだ。

本多氏も日ごろから自身のトレーニングに「SKILLRUN」を利用

運動初心者から本格的な競技に取り組むランナーまで、利用対象を大きく広げた「SKILLRUN」。1台で効率よく全身を鍛えられるその機能は、短時間で効率的にトレーニングしたい人々をも惹き付けそうだ。何より、スラットベルトの上でサイドステップを踏んだりプッシュしたり、従来のトレッドミルでは見られないその姿は周囲の興味を惹き、そのことがさらなる利用者を生みそうだ。

本多氏と同じく「SKILLRUN」を体感した株式会社ダンロップスポーツウェルネス山田祥司氏の「『SKILLRUN』はもはやカーディオマシンと一括りにできるものではない。今後のクラブには、カーディオマシンとストレングスマシン、さらに『SKILLRUN』という3つがセットで提供される未来があってもいいと思う」という言葉からも、「SKILLRUN」がもつ可能性の大きさを感じる。