新型コロナウイルス禍で、本件収束後の成長戦略を考えようと、空いた時間を読書にあてる方も多いのではないかと思います。
ジム・コリンズ著『ビジョナリーカンパニー』のシリーズはすべて読んでいますが、新刊で「弾み車の法則」の章を中心に加筆した本書(原題 『Turning the Flywheel』、日経BP社刊)が出版されたので、改めて目を通してみました。
ゲアリー・ケラー 他著『ワン・シング 一点集中がもたらす驚きの効果』、グレッグ・マキューン 他著『エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする』、ブライアン・トレーシー著『カエルを食べてしまえ! 』など、似たような指摘をした書籍は多いと思いますが、本書はなかなか分かりやすかったです。
そこで、これから成長するだろうフィットネスジムとインストラクターについて、この「弾み車の法則」に当てはめて考えてみることにしました。

その前に、「弾み車の法則」について簡単に説明しておきます。写真のアマゾン・ドットコムやウエア小学校の弾み車のを例を見ていただくと分かるとおり、正しい順番で取り組むことを決めて、そのループを回していくと、確実に成長できるというものです。その「弾み車」を明確にする方法をざっくり示すと、次の通りとなります。

  1. これまで会社が実現した成功で再現可能な取り組みと失敗・失望した取り組みのそれぞれを記したリストをつくる
  2. そこから弾み車の構成要素になるものを4~6挙げる
  3. 構成要素を並び替え、最も勢いが増しそうなループになるようにする
  4. 実際に小さく取り組んでみて、有効な弾み車になるかチェックしながら修正していく
  5. 弾み車がそもそも①情熱をもって取り組めること ②世界一になれること ③経済的な競争力を強化できることの3つをすべて満たすものになっているかチェックしてみる

では、既述した通り、2つの「弾み車」を考えてみることにします。

 

◆フィットネスジム

  1. 対象とする生活者が通いやすい場所で、短時間で効果的に楽しく運動できるコンパクトな施設をつくる
  2. 確立されたメソッドによるグループトレーニングで一人ひとりの目的を効率的に達成していくことを目指す
  3. コミュニケーションの方法をデザインし、エンゲージメント(関係性)を築いていく
  4. メンバーの目的をかなえるために必要となる運動以外のソリューションも提供して期待を超える満足を届ける
  5. 素晴らしいジムだという評判を得る
  6. クチコミによってさらに対象とする生活者が入会してくるジムになる

 

◆インストラクター

  1. 情熱のある理想的なインストラクターを集める
  2. 独自のプログラムを開発し、協力的な改善チームをつくる
  3. ユーザーからの評価をできるだけ頻繁に得る
  4. ユーザー一人ひとりが目的にしていることを実現する
  5. 素晴らしいインストラクターだという評価を得る
  6. さらに多くの情熱ある理想的なインストラクター(予備軍)が集まるようにする

 

これは、ぼくがサクッと考えたものですので、みなさんも興味があれば、本書を読んで、自分が実現してみたい事業をイメージしながら「弾み車」を明確化してみるといいと思います。きっと幸せ感をもってビジネスできるようになれると思いますよ。

フィットネスビジネス編集長古屋のFacebookより引用(3/6 14:02 投稿)

※編集部コラムは、最新号刊行のお知らせや本誌の見どころ記事だけでなく、フィットネスビジネス編集長 古屋のFacebookでの投稿を中心に、編集部が得た気づきや学び・フィットネス業界への想いの丈を発信したものとなっております。