施設オペレーターのビジネスを後押しする独自のオープンプラットフォーム
2024年7月16日~18日にかけて開催された「SPORTEC2024」。ユーザーとのより高いエンゲージメントを構築することができる「Technogym Checkup」をTechnogymブースで体験した本誌の読者も多いだろう。ユーザーにとっても、導入する施設にとっても、評価とパーソナライズされたトレーニングプログラムのための最も包括的なツールは、様々なメリットをもたらしてくれる。その機能と活用術に迫る。
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テクノジム ジャパン株式会社デジタルセールス部デジタルセールススペシャリスト松久将一氏
Technogym Digital Ecosystemとは?
身体活動に対する人々の意識は時とともに変化し、今は総合的なウェルビーイングの一部として考えられている。
この変化に伴い、より包括的なサービスを求める声が高まっており、ヘルス&フィットネス業界の企業も製品やサービスの適応を進めている。こうした新しいニーズに的確に応えるため、TechnogymはHealthness(ヘルスネス)というコンセプトを提唱している。
ウェアラブルデバイスやヘルスケアアプリの開発に伴い、消費者は、より自分に合ったトレーニング体験の提供を施設側に期待するようにもなっている。
一方で、あらゆる業態の施設が乱立する競争のなか、既存会員の満足度を高めながら、新規会員を獲得し定着させ続ける必要があり、より効率的にお客さまのニーズに応えていかなければならないという課題に直面している。
同社が提供しているトレーニング機器とCRM(会員管理システム)の組み合わせからなるTechnogym Digital Ecosystemは、お客さま一人ひとりにカスタマイズされたトレーニング体験を提供し、より早く目標や目的を達成する後押しをし、同時に、お客さまの定着率向上やパーソナルトレーニングの成約率向上などの施設側のビジネスチャンスを支援する。
さらに、スタッフの業務効率化にも直結することや、自社で大きなコストをかけずに施設のブランディングを反映させたアプリをメンバーに提供できるため、ヨーロッパの先進的ハイエンドクラブにおいても、このシステムの採用が進んでいる。
新登場、Technogym Checkup
ユーザーには、正しいトレーニングの仕方や順番、身体のどこに問題があるかわからない、トレーナーには、運動初心者をどのように定着させるか、どのようにコミュニケーションをすればよいかわからないという課題がある。
高度な測定技術とAIを活用し、ユーザーのWellness Age™(身体的及び認知的パラメーターに基づくモチベーション指標。特許出願中)を算出できるアセスメントステーションTechnogym Checkup(チェックアップ)は、「CRMを通じて、会員さま一人ひとりにカスタマイズされた最適なトレーニング処方の作成を手助けすることができる、ユーザーにとってもトレーナーにとっても、課題を解決できる画期的な最新の機能である」と松久氏は話す。
測定結果が「年齢」という数字で評価されることにより、実年齢との比較が行えるうえ、身体のどこに課題があり、どうなるのかが明確になる。結果をもとに、最適なトレーニングプログラムが一目でわかるので、測定からトレーニングまでがシームレスにつながるという、ユーザーにとって大きなメリットが生まれる。
施設にとっても、Mywellness CRM上でいつでも会員さまの状態を確認でき、適切なタイミングで的確なアドバイスをユーザーに届けることが可能になる。
より早く、より優れた成果が達成可能に
ユーザーは、持続可能な健康習慣を取り入れることができる。AI主導型アセスメントを行うTechnogym Checkupを使用すれば、段階的にレベルが上がるパーソナライズされたトレーニングを行うことができ、これまでとは全く違うワークアウトを実現することができる。
施設は、スタッフの業務の低減を図りつつ、優れたアセスメントとオンボーディング体験から、より多くの入会者を獲得し、継続を促すことができ、アクティブであり続けたいと願うユーザーのモチベーションを高めるとともに、パーソナルトレーニングセッションの提供など会費外収益を増やすことができる。
Technogym Checkupという新たなピースが投入されたことで、Technogym Digital Ecosystemは完成形へと向かっている。