トレーナーのためのプラットフォーム「FitSchool」
フィットネスクラブにおいて、利用する目的や叶えたい目標は様々であるが、利用者が適切な指導・確実な成果を求めていることは明白だ。
トレーナーや従業員は日々のサポートを通じ、顧客満足度を高め、理想へと導けているだろうか。
株式会社FitSpace(以下、同社)は、数多くの経営課題を解決できる、トレーナーのためのプラットフォーム「FitSchool」を開発した。
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R-body Inc.株式会社FitSpace代表取締役黒田裕己氏
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R-body Inc.株式会社FitSpace永田篤広氏
DX化を推進し、業界を活性化する
健康意識が高まり、生活者のニーズが多様化するなか、同社の永田篤広氏は「日本のフィットネス業界をマクロ的に捉え、総人口・生産年齢人口の減少により、AIを活用した効率化に走ることは良い。ただ健康の受け皿となるクラブが大きく増えていないなかで、どのように業界を活性化するのがベストな手法かを考えました」と話す。
また同氏は続けて「バックオフィスの業務効率化は大切だが、それはPL改善といった経営にリンクする部分が強い。そこで着手すべきは、フィットネスの習慣づくりに直結し、最前線で活躍するトレーナーの質とQOLを上げることだと考えました。NESTA(全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会)にその施策を提案したのは、3年ほど前になります」
NESTAは永田氏の提案に強い関心を抱き、開発に向けて共に歩み始める。
数々の試行錯誤を経て完成したシステムがFitSchoolである。
経営課題を解決し、有益な情報を
FitSchoolを導入することで、フィットネス各社は、以下6つの経営課題を解決することができるという。
- 従業員のスキルの多様化不足
- トレーナーの離職率の高さ
- 顧客満足度の低下
- 従業員教育のコストと時間の問題
- 安全管理の不徹底
- 属人的な接客と技術継承の難しさ
同社代表取締役の黒田裕己氏は、概要を「FitSchoolは、パーソナルトレーナーの資格を動画で取得、更新できる日本唯一のプラットフォームです。フィットネス専門家監修の基、最先端の有益な情報をわかりやすい動画でまとめています。1つの単位を取得するのにかかる総時間は1時間くらい。それぞれの動画は5~10分ほどに分かれていて、その動画本数は10本ほどになります」と話す。
またその具体的な特徴を次のように語る。
「短尺の動画を見た後に理解度が図れるよう、4択形式の設問を5つ用意しています。動画ごとの設問をすべてクリアしたら単位取得、という流れになります」。
資格更新の単位としても公認
FitSchoolのコンテンツに関して「身体の仕組み、お客さまに対してのマナーやスキル、ビジネス面ではクラブの賃貸契約におけるポイントなど、現職のトレーナーや従業員はもちろん、管理職の方、起業を考えている方にも有益な専門的で幅広い学習コンテンツになっています」と黒田氏。
また永田氏は「法人の教育面に加え、NESTA資格保有者の資格更新をするための単位として認められている唯一のプラットフォームである点も、大きな特徴になります」と話す。
FitSchoolを導入するにあたり、同社は複数の料金プランを用意しているが、厚生労働省からの「人材開発支援助成金」を活用することも可能だ。
CS・ES向上の先にある成長
「トレーナー教育のベース、指導に余力がない現状のサポート、この2段構えができるFitSchoolを活用して、さらに顧客満足度を向上してほしい」と永田氏は話す。
黒田氏は今後の展望を「FitSchoolを通じて、フィットネスクラブで働く全ての人のレベルアップを実現していきたい。そのためには教育の強化が必要不可欠だと考えています。知識のアップデートをしていただいたうえで、トレーナーにはお客さまの満足度向上をもっと実感してほしい。その先に、トレーナーのキャリアを持続できる、明るい未来が待っていると思います」と語る。
FitSchoolを導入することにより、CSもESも高めることができる。そしてクラブや企業は、成長という満足を手にすることができるだろう。