富山県で創業22年、介護予防マシンメーカーが開発するピラティスマシン

国内メーカーならではの、きめ細やかなカスタマイズ、スピーディな納品や交換、メーカー直送による流通コストの削減で、低価格で高品質を追求しているピラティスマシン「UNISENSE」シリーズ。今、パーソナルジムから、大手総合クラブまで、全国幅広く支持を集めている。輸入マシンが搬入できない日本の建物や、コンパクトにつくられたジムスタジオ環境にもフィットするピラティスマシンや、高齢者でも安全にピラティスの本質的な体験価値が得られるマシンの開発など、国内メーカーならではの発想と開発力で、日本におけるピラティスの市場機会の拡大に寄与している。

  • 株式会社アルプス
    代表取締役
    油谷信隆氏

自社設計ならではの細部のこだわり

「UNISENSE」を開発する株式会社アルプスは、2003年に富山県でフィットネスジム運営とリハビリ型デイサービスで事業に始まり、その後、日本人の子どもから高齢者の体格に合う、自社で使いたいと思うトレーニングマシンを次々と開発し、国内の事業者から厚い信頼を受けてきている。2017年からリハビリマシン開発の一環として、ピラティスマシンの製造販売をスタートした。

キャリッジのなめらかな動きに象徴される品質が好評の「スプリットリフォーマー」定価45万円(税別)

創業社長の油谷信隆氏が、自ら設計するピラティスマシンは、細部にまで品質にこだわるとともに、お客さまの要望やフィードバックにきめ細かく対応して、カスタマイズや改良を重ね、日本におけるピラティスの市場機会を切り開いてきた。

品質へのこだわりは、キャリッジのなめらかな動きに象徴されている。そのほか、バネの耐久性やフックのかけ直しやすさ、ストラップやロープなどの強さや長さ、フットバーの機能、シートや材木の素材や塗料まで。2万回にのぼるテストでの耐久性と、高い品質基準をクリアしているからこそ、その安全性や機能が説明でき、国内メーカーとしての責任が信頼につながっている。

こうした、こだわり品質のマシン開発を可能にするのが、同社が介護予防トレーニング用の油圧式マシンを製造販売するなかで培ったシステムと技術である。

マシンの設計は、お客さまの声をもとに油谷氏が日本で行い、それをインターネットで中国にある提携工場に送る。すぐに試作品が作られ、宅急便などで数日後には日本に届けられる。実物で品質を確認して設計が決まれば、すぐに工場で量産して、日本に送られてくる。富山県内に660坪の倉庫があり、そこに在庫し、交換用の消耗品パーツも保管。日本のお客さまが欲しいと思ったときに、すぐに納品や交換ができる体制が整えられている。

日本の市場環境に合うピラティス
マシンが、市場機会を切り拓く

ピラティスの人気が高まり、ピラティススタジオから、パーソナルジムやフィットネスクラブにも導入が進んでいるが、これを可能にした背景にも、同社のピラティスマシンの開発力が一役買っている。

たとえば、日本の建物は、間口が小さい物件が多く、輸入ピラティスマシンでは、搬入できない場合も多い。そこで開発したのが、完全に分解できるピラティスリフォーマー「スプリットリフォーマー」。これにより、日本のどんな建物にもウッド調の高級感あるピラティスリフォーマーの設置が可能になった。この性能を持つピラティスマシンは世界初だろう。

また、パーソナルジムやスタジオ、フィットネスクラブに至るまで、日本では坪あたりの経営効率をシビアに計算し、ピラティスマシンを常設させることに躊躇する経営者も多かったが、折り畳み式の「クイックリフォーマー」の開発により、使わないときはコンパクトに収納できることで、ピラティスプログラム導入の可能性が拡がった。さらに、折り畳み式でも、こだわり品質のキャリッジの動きの滑らかさも実現。折り畳む際の継ぎ目にタイヤが通らないオリジナル設計で、ピラティスリフォーマーでの高い体験価値の提供を可能にしている。

株式会社アルプスでは、このように品質にこだわりながらも、ピラティス人気の追い風にも乗るべく、ジム・スタジオのブランディングにつながるカラーやデザイン、ロゴを施したピラティスマシンの製造にも対応。市場ニーズに合わせた開発力で、ピラティス産業の発展に貢献していく。

株式会社アルプス

〒934-0093
富山県高岡市姫野506
Tel:0766-84-5252
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