世界のピラティスリーダーが集結するPMA カンファレンスに、櫻井淳子さんが登壇

2015年に第2世代ピラティス指導者認定を受けたことに続き、2024年には、ジョセフ・ピラティスの系統を継ぐピラティス公式継承者として世界に5人のうちの1人に選ばれた櫻井淳子氏。ジョセフ・ピラティス氏から直接認定を受けているロリータ・サン・ミゲル氏に師事すること15年、今では世界を代表するピラティス指導者として活躍している。その櫻井さんが、2025年4月に中国で開催されるPMAカンファレンスに登壇することが決まった。アジア人としては異例となる、PMA理事会からの直接の指名を受け、メインとなる2時間のワークショップを担当する。世界的にブームが広がるピラティス業界が、ピラティス氏の遺産として大切に遺すべき真価とは。櫻井氏が第2世代公式継承者を代表して、世界に向けて発信する。

  • ピラティスメソッドジャパン株式会社
    代表取締役
    櫻井淳子氏

ピラティスブームの光と影

ピラティスは、今や世界的なトレンドとなっており、ピラティスの本質的な価値とともに、SNSでも「映える」人気のエクササイズとして、多くの人に、ピラティスやフィットネスを始めるきっかけを提供してきた。

この人気に応える事業者側も、真摯にピラティスの価値を提供するスタジオから、オシャレな体験価値を提供するスタジオ、ビジネスとして割り切り、短時間の研修時間で育成したインストラクターが、安価に購入できるマシンでピラティスを指導できる仕組みをつくることで、低価格でのサービスを量産するスタジオまで多様化。これにより、多くの人にとってピラティスが身近なものとなり、参加者層が広がり、「ピラティス」市場が拡大。さらには「フィットネス」市場の拡大にも貢献しはじめている。

ただその一方で、ピラティスのクオリティが下がってきていることが、ピラティス指導者のリーダーたちの間で危惧されている。レッスン中の事故やケガ、マシンの故障などの報告が増えてきたり、早い店舗展開と低い料金設定で利益が確保できず閉鎖に追い込まれる例も増えてきている。

PMAが3年ぶりに
国際カンファレンスを開催

そうしたなか、世界的なピラティス産業団体であるピラティスメソッドアライアンス(PMA)が、3年ぶりにリアルで、世界最大のピラティスイベントであるPMAカンファレンスを開催する。場所は、中国になる。

PMAは、ピラティスの指導者や専門家を対象とした国際的な非営利団体で、ピラティスの教育基準や倫理規範を確立し、業界の発展と専門性の向上を目指して2001年に米国で設立された。PMAカンファレンスも毎年開催しており、ワークショップ講師は、ピラティス氏から直接指導を受けた、エルダーと呼ばれる第1世代または、世界的に有名なピラティス流派の創始者などが担当。コロナ以前は、ピラティスの本場である米国でのみ開催されてきたが、今回会場として中国が選ばれたのは、今、アジア市場の伸びが世界的にも注目されているからにほかならない。

この2025年PMAカンファレンスで、櫻井さんが登壇することが決まった。PMA理事会からの直接の指名で登壇するのは、アジア人初とも言われている。まさに、世界を代表する第2世代ピラティスティーチャーとして、また、ピラティス氏直系指導者養成コースの公式継承者として、そのレガシーを継承する役割を担う。

ピラティスのレガシー(遺産)として
遺すべき真価とは

櫻井さんが、そのワークショップで提供する内容として提示したタイトルは、「すべての人に、ピラティスの価値を。ピラティスの原理原則に基づいたモディフィケーション」。

ピラティスブームのなかで、これからピラティスを始める人や、低体力の人も含めたすべての人に、ピラティスの真価を伝えていくための考え方と指導スキルを共有する内容となる。

「ピラティスは、本来エクササイズではなく、心の活力と身体の健康により、本来の自分を取り戻すメソッドです。私が師事するロリータが65年以上をかけて、ピラティス氏から学び、後進に継承してきている指導に、ピラティスの真価があります。この真価をワークショップを通じて世界のリーダーたちと改めて共有していきたいです」

ロリータズレガシージャパン本部
PILATES BODY STUDIO

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