酸素ボックスの「ながらリカバリー」が、新たな体験価値を提供
■高気圧酸素ボックス「O2 ボックス」
ケガの回復や、疲労回復への効果が知られる高気圧酸素カプセルが、2000年代に入って「高気圧酸素ボックス」(以下、酸素ボックス)として開発されたことで、導入施設が急拡大している。

酸素ボックスで「ながらリカバリー」
酸素カプセルでは、寝る体勢での利用だったが、酸素ボックスになったことで、ボックス内で仕事や勉強ができたり、複数人で利用できることで、会議や懇親しながらのリカバリーが可能となった。
こうした酸素ボックス内での「ながらリカバリー」の体験価値が提供できるようになったことで、フィットネスクラブを含むスポーツ施設や、スパ・美容サロン、ホテルや温浴施設、学校や企業の福利厚生施設に至るまで、導入施設が広がっている。

酸素カプセル・ボックスの設計・製造・設置・メンテナンスまで、自社で行う一貫生産体制で、創業26年の株式会社タイムワールドが開発した酸素ボックスの人気が急上昇している。
酸素カプセルは、1980年代頃から、プロスポーツ選手やアスリートが、リカバリーに活用しはじめ、2002年にサッカーのデビッド・ベッカム選手が骨折の回復のために酸素カプセルを利用して、一気に認知が広がった。
その後、「酸素カプセル」として治療院や美容サロンなどに導入が進んだが、1999年に「酸素ボックス」が発売されて以来、ボックス内で、読書や仕事もできるようになり、用途が広がったことで利用者が増え、「酸素サロン」として専門店も登場。
酸素ボックス内で、エクササイズやストレッチ、リカバリーが可能になったことで、フィットネスクラブやスポーツ施設にも導入が加速している。
高気圧酸素カプセルの原理と効果
導入施設の広がりにより、高気圧酸素ボックスでのリカバリー効果に関する認知も高まっている。
ケガの回復や、疲労回復だけでなく、日常生活の睡眠不足や、二日酔い、偏頭痛や慢性肩こり、冷え性、目のぼやけなどを改善できる効果を体感する人が増え、フィットネスクラブでも、新たな体験価値の提供による利用促進や、新たなカテゴリーエントリーポイントとしての未顧客マーケティング策としても、期待されている。
酸素ボックスでは、通常の酸素濃度21%を30%まで上昇させ、1.30気圧の高気圧環境をつくり出す。
その環境で、1時間程度過ごすことで、通常呼吸の2倍の溶解型酸素量が摂取でき、リンパの流れと血流が促進される。3ヶ月継続して利用することで、成長ホルモンのIGF-1の増加が見られ、免疫力の向上や、美肌効果も得られることが確認されている。
酸素ボックス内での感覚は、高気圧で天気がいい日の状態に近く、頭もスッキリして集中力が増す。また、使用後に、目のしょぼしょぼ感が解消していたり、頭痛や二日酔いが改善されるなどの即効性から、リピート利用率も高い。

予約システム連携で安全に無人運営も可能
タイムワールドでは、2024年から酸素ボックスの予約~決済から、利用まで、ユーザーがスマホから行なえるシステムを導入。専用アプリのQRコードで酸素ボックスが作動することから、無人での運用も可能となった。タイムワールドの酸素ボックスは、医療機器における品質管理システムの国際規格をクリアしており、無人でも安全な運用ができる。
導入費用は、1~2人用個室タイプで、6年リースで月5.5万円。利用料を1回60分2,000円とすれば、1日1回の利用で、費用を賄える計算となる。
館内に酸素ボックスを設置するだけで、利用者にリカバリー効果の付加価値が提供でき、リピート利用による継続率向上や付帯収入増に繋げることが可能となる。フィットネスクラブのリカバリーサービス拡充による市場拡大にも寄与することが期待されている。
◆お問い合わせ
株式会社タイムワールド
Tel.03-5547-8883
https://o2-capsule.com
https://fitnessichiba.jp/produ