24時間ジムの普及はフィットネス市場の拡大を後押しする一方、無人の時間帯における安全確保や不正利用対策は避けて通れない課題となっており、通うことへの不安を抱えるユーザーにも影響を及ぼしている。株式会社Opt Fit(以下、同社)が提供する「GYM DX®」は、単なる監視カメラにとどまらず、クラブ運営の安全性と効率性を高め、ユーザーとの信頼関係を築くソリューションとして注目されている。
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株式会社Opt Fit
フィットネス事業部
営業 マネージャー
大木 暁氏
24時間ジム拡大と安全確保の両立
近年、24時間営業のクラブは、市場の成長を象徴する存在となっている。忙しい生活リズムの中でも自由にトレーニングできる利便性は、多くのライト層や初心者層を引きつけている。
しかし、同時に課題となっているのが「無人時間帯の安全確保」である。事故や体調不良への対応が遅れるリスク、不正利用による施設秩序の乱れ、さらにはSNSや口コミによる施設ブランドの毀損など、放置できない懸念は多い。
ユーザー・施設の安全性は目先のコストではなく未来への投資
ユーザー目線で考えると、安全性の欠如はそのまま「通わない理由」へと直結する。特に初心者や女性、高齢者といった新規層が増えるなか、クラブが「安心して通える場所」と認知されるかどうかは、入会・継続の大きな決め手となる。
万が一の事故や不祥事がニュース化すれば、施設単体に止まらず、業界全体への不信感に波及しかねない。
同社のフィットネス事業部で営業のマネージャーを務める大木 暁氏は、「だからこそフィットネス事業者には『安全性を目先のコストではなく、未来への投資』と捉えて欲しい」と力を込めて話す。安心を担保することが、結果的に集客力と会員のエンゲージメントの向上につながるからだ。
GYM DX® が描くクラブの新しい運営モデル
そこで注目されるのが、フィットネスクラブやブティックスタジオ、公共施設など、すでに2,000以上の導入実績を誇る同社のGYM DX®である。同サービスは、映像解析を基盤としたDXソリューションで、異常行動の検知や不正利用者の把握といったセキュリティ機能を備えている。例えば、利用者が無人時間帯に事務所や非常口に侵入する行為、不正な同伴利用などを検知し、施設側の管理を強化することができる。これにより「正しく利用する人が不利益を被らない」環境が整い、利用者満足度とブランド価値を守ることが可能となる。
さらに、従来スタッフが時間を割いて行っていた録画映像の確認作業も効率化することができ、スタッフは会員対応やサービス品質の向上といった本質的な業務に集中できる。
すでに導入している事業者から「見守られている安心感が利用者に伝わり、クラブ全体の信頼性が向上した」との声も寄せられている。
AI 活用で広がるさらなる可能性
今後、GYM DX®はさらなる進化を目指している。例えば、素行不良や長時間のマシン占有といった行動検知、不正利用の早期発見に加え、AIによる録画チェック自動化によって作業工数の大幅削減も視野に入れている。
さらに、スタッフの動線や接客状況を分析し、教育やサービス改善に役立てる仕組みの開発も構想されている。
構想レベルにとどまるが、究極的には「笑顔検知」といったポジティブなデータ活用によって、クラブ内の雰囲気を可視化し、活気ある施設づくりに寄与する可能性すらある。「単なる監視システムを超え、経営者にとっての“投資対効果の高い経営インフラ”への進化を目指していきたい」と同氏は語る。

成長市場で勝ち残るための必須条件
24時間ジム市場は、今後も拡大が見込まれる。その成長を確かなものとするには、利用者に「このクラブは安全で快適だ」と実感していただくことが必要不可欠である。GYM DX®はそのために、具体的な解決策を提供する存在となる。
経営者にとっては、単なるセキュリティ強化ではなく、クラブのブランディングや会員定着率を高める経営施策として位置付けるべきだろう。フィットネスクラブにおける「安心」の提供は、最終的に「選ばれる理由」となる。市場競争が激しさを増す今、GYM DX®の活用は、経営者にとって新たな成長戦略の一手となるに違いない。