株式会社ラストウェルネス(以下、ラストウェルネス)はスイミングやダンスをはじめ、13種類にもおよぶキッズスクールを展開している。その領域を超え、イベントの開催や家族3世代にまたがる健康サポートも行っている。キッズスクール事業を通して、次世代のリーダーを育てる同社の取り組みを訊いた。

おうち、学校、そしてレアレアが3つめの大切な場所に

丹羽和輝氏
株式会社ラストウェルネス LEALEA 東戸塚 キッズチームマネージャー

レアレアキッズスクール東戸塚店は2017年より始まった新しい事業だ。「運動に苦手意識がある子どもたちに、身体を動かす楽しさを知ってもらうことが我々の使命です」と丹羽氏は話す。キッズスクールに通う子どもたちは運動が好きになり、自信をもち、どんな物事にも自ら進んで取り組むようになっていく。

競技において選手を目指す場所というよりは、楽しく上達できる場所づくりを心がけている。対象年齢は生後半年から中学三年生までと幅広い。13種類もスクールがあるため、ひとつに留まらず、複数のスクールに通う子どもも少なくない。家、学校、そして3つ目の大切な場所になっている。

レアレアキッズスクールが大切にしているこだわり

こだわりは大きく分けて3つある。まず、少人数制。安全面の配慮ときめ細かいフォローができるように、多くても10人程度のクラスに設計。

2つめはコミュニケーション。スクールに通っている子どもたちはもちろん、保護者とのコミュニケーションも大切にしている。保護者は「子どもたちにこのように育って欲しい」という願いをもっている。レアレアでは、入会時にそれを丁寧にヒヤリングし、担当コーチと子どもの将来目標を設定。子どもたちの運動能力の成長はもちろん、自立した大人に成長して欲しいという願いも叶えてくれる。

3つめは「ONDIARY」キッズアプリの活用。’21年1月からサービスを本格スタートし、現在は入会時に全員導入するフローを確立し、既存会員も含めて9割以上に活用頂き、好評を得ている。アプリは保護者とのコミュニケーションとして活用。これまでは紙のダイアリーや電話、メールなどでコミュニケーションをとっており、スタッフの作業量は膨大。アプリに変わったことで、作業時間が大幅に効率化したのはもちろんだが、仕事中にも返事ができるため、働く保護者にも喜ばれている。さらに、自宅でレッスンの予習と復習ができる動画を配信。クラブを離れてもコーチからの指導を受けれる付加価値を提供している。

ただ、レアレアキッズスクールが好評を得ている一番の基盤は徹底したスタッフの育成だ。半年の座学+実践のプログラムを経て、キッズコーチの資格を取得できる設計になっている。スキルの部分も大切だが、特に大切にしているのがコーチング。つまり、子どもたちへの声がけである。子どもたちは純粋だ。間違った声がけをしてしまうと子どもの将来に大きな影響を与える。「良くも悪くも子どもの人生を変えることができてしまう分、一言に込める熱量に妥協は許しません」と丹羽氏は熱く話す。

そして、キッズスクールの枠を超えたイベントを月に1回以上のペースで開催している。いちご狩り、工場見学、食育など多岐にわたる。このようなイベントに参加した子どもたちは、集団のなかで主体性を発揮できるように成長していく。その模様もアプリを通して保護者に共有することができる。

家族3世代の健康と地域の活性化にさらなる貢献を

レアレアキッズスクールに通うこどもたちの保護者、さらにはその上の世代までレアレアのフィットネスジムに通いやすいように「ファミリー会員制度」を設けている。

「親御様やご祖父母様の健康状態はこどもたちにも大きく影響します。だからこそ、ご家族全員が健康で過ごせるように、我々がサポートしているのです」と丹羽氏は胸を張る。今後は地域の活性化に注力をしていく。近隣の幼稚園、保育園、学校に出張、またはクラブ内で行う体育の授業を広げていきたいという。

自治体、学校、そして民間のフィットネス事業者と知見を共有し、お互いを高めあいながら、日本の健康産業を担うプレイヤーとして、これからも活動を継続していき、無限の可能性を秘めている子どもたちを立派に成長させることが、ラストウェルネス全社としての目標だ。

今年で5年目の節目を迎えるレアレア東戸塚店キッズスクール事業のさらなる飛躍が楽しみである。