石川善樹×吉田尚記著『むかしむかしあるところにウェルビーイングがありました』(KADOKAWA)を読んで、みんなで話し合おう!

名付けて「ウェルビーイングがありました!読書会」開催のご案内です。

4月18日(月)午後12時~1時30分開催@Zoom
参加費は無料。
まずは予定の確保を!

みなさん、こんにちは。

コロナ前までは、誰もが健康産業はぐんぐんと成長していくと思っていたでしょうが、コロナでブレーキがかかり、ようやく回復基調になってきたかと思われましたが、なかなか思うように回復せず、まだまだ創造性と実行力を発揮することが求められている状態が続いています。

難局を乗り越えるのには、どうすればよいのでしょうか?コンセプチュアル思考で、軸をもち、それに沿った運営を実現し、再び成長軌道へと入るためには、どうしたらよいのでしょう。

少し前を振り返ると、「フィットネス」という狭い概念でビジネスモデルやサービスを捉えてデザインしようとしていました。ですが、それでは外部環境の急速な変化とそれに伴う生活者の価値観やニーズの多様化等で、対象顧客が自身の健康課題を解決できると感じにくくなってきたので「ウェルネス」という概念で捉えモデルやサービスをリデザインしてみる動きがありました。しかし、今は、さらに「ウェルビーイング」という概念で捉え創造的にモデルやサービスをリデザインしていこうというところまで来ているのかもしれません。

そこで、予防医学研究者の石川善樹さんとニッポン放送アナウンサーの吉田尚記さんが書いた『むかしむかしあるところにウェルビーイングがありました』(KADOKAWA刊)を読んでみることにしました。すると、とても楽しく、改めてたくさんの気づきがありました。

なんといっても、石川善樹さんが修士論文で扱った「メタボリックシンドロームの人たちの生活改善をするにあたって、否定と肯定、どちらから入るのが結果的にうまくいくのか?」という実験をした結果、後者の「この中であなたが大事だと思える行動を2つ選んで試していきましょう」というほうが長期的な効果があり医療費も下がったという話(※しかも、対象者が選んだ行動が、運動とは関係しないことだった!)や医師である善樹さんのお父さんが、健康教室でメタボと診断された住民に、自身のアイデアで「おめでとうございます!幸せ行きの列車の切符を皆様にお渡しします。ぜひこのメタボ列車で一緒に旅をしてみませんか?」と書いたチラシを渡して、たくさんの人に興味をもってもらい参加してもらったというエピソードが、個人的にはとてもおもしろかったのですが、ほかにも以下のようなところが、おもしろいなと思いました。

  • 脳は予測不可能な未来を欲するため、同じパターンには飽きがち。だから、飽きやすい人のほうが、圧倒的に新しいことを始めやすい。
  • 最新のウェルビーイングに関する知見をシンプルな言葉でまとめると、次の2点が「効く」ことがわかっている。「選択肢がある」。「自己決定できる」。
  • 「満足」と「幸福」の2つがそろえば、おおむねウェルビーイングであろうと考えられる。一人ひとりが自分の受けるウェルビーイングのために何が大事かを知っておくことが現実的な解決策になる。
  • 日本は、(マイナスやプラスから)ゼロに戻ることをよしとする。
  • 「推す」という行為はあらゆる面で人生に多大なウェルネスをもたらす。
  • ウェルビーイングを手に入れようと思ったら、まずは持っているものを手放そう。淡々と自分の好きなことや趣味を報告していくうちになんとなく気が合いそうな人と交流できるようになれば、それは立派にウェルビーイングな空間になる。
  • 「難がある人生」こそが、ウェルビーイングにつながっていく。
  • 移動すると、見える風景が変わる。新しい発見や出会いがあれば、ウェルビーイングにもつながりやすい。

どうでしょう?おもしろいと思うでしょう。仕事にも、人生にも活かせそうな内容が豊富にあります。

そこで、本書を皆さんにも読んでもらって、オンライン上に集まってもらい、読書会を開催してみたいと思った次第です。みなさんが感じたよかった点やどうそれをこれからの仕事や人生に活かそうと思ったのか?著者らが一番この本で主張したいことは何だと思うか?などについて、数人のグループで話し合ったのち、石川善樹さんにご登壇いただき、ちょっとだけ(答え合わせを楽しむように)善樹さんが本書で伝えたかったことや本にかかれていないけど関連したエピソードなどを話してもらい、何人かの質問にもお答えいただくといった構成で、フィットネスビジネス編集長の古屋とスポルツ代表取締役の大川さんをコーディネーターに、進行していけたらと考えています。読書会というスタイルで、仲間と学び合うことで、きっと明日のフィットネスクラブ経営・運営やキャリア形成などに役立つヒントがたくさん得られることと思います。

参加条件は、本書を購読していることのみ。また、当日は、①仲間の話を否定せず、共感を持って傾聴し、積極的に肯定する②自分の思いや考えを中心に語る③長い話をしない、をお願いしたいと思っています。

お申込み・お問い合わせ

こちらにメールアドレスと所属先、お名前をお送りいただきましたら、URL@Zoomをお送りします。

株式会社クラブビジネスジャパン
フィットネスビジネス編集部
唐木田
karakida@fitnessclub.jp