2017年より一般社団法人日本フィットネス産業協会が開始した国家資格、フィットネスクラブ・マネジメント技能検定(以下、FCM)。
その記念すべき第1回目の1級試験で見事合格した方々に、対談形式で、学びを進めるにあたってのポイントなどを聞いていく。毎回、印象に残った問いを挙げてもらい、そこからの気づきなども紹介。
ただ資格取得のために勉強するのではなく、実務に活かすためにいかに学ぶべきかを感じ取ることが大切だろう。先輩たちの話を参考に、自分なりのスタイルを見つけて効率よく、学びを進めてほしい。(※以下、敬称略)
【お話を訊いた方】
経験値で対応してきたことに対し学びでその意義を知る
牛木:
私はこの業界に入って、ジムトレーナーから始まり、横浜天王町店や錦糸町店、本社、その後も武蔵小金井店や市ヶ尾店など、長年現場で勤務しながらキャリアを重ね、支配人となりました。現在の立川店に支配人として赴任してからは1年半ほど経ったところです。
毛綿谷:
私もトレーナーから始まり、全国の様々な店舗で勤務した後、短い間でしたが本社勤務を経験し、その後再度現場に戻りました。仙台の南光台店でチーフとなり、赤羽店と西国分店ではそれぞれ4年ほど支配人を経験し、その後、再び本社に異動となり、現在で2年目を迎えたところです。
牛木:
今回の試験は、会社の方針により当時の支配人は全員受験することになったため、挑戦することになりました。受験者には1級のテキストが配付されましたが、量が多かったので、日々それを読み込みました。
毛綿谷:
当社は立候補制だったのですが、改めて支配人業務の一連の基礎を学べるよい機会であることと、資格を取得することで一皮むけたいという思いで受験することにしました。私がチーフや支配人になった当時は、今のように社内の研修制度がまだ整っていなかったので、実はきちんとした支配人研修などを受けずにここまできてしまったんです。当時は日々苦労しました。支配人になってから、毎月本社へ提出する資料など、まずその内容の理解から始めましたので、ベテランの支配人ならば30 ~ 60分ほどでできることを3~4時間かかって対応したこともありました。
勉強法としては、私は直接テキストに書き込んだり、重要なポイントには線を引くなどして、それを主に通勤電車のなかで読み込みました。難しい言葉やわからない部分はwebを活用して掘り下げて勉強し