マネジャー

今冨映貴氏

2017年より一般社団法人日本フィットネス産業協会が開始した国家資格、フィットネスクラブ・マネジメント技能検定(以下、FCM)。その1級試験で見事合格した方々に、対談形式で、学びを進めるにあたってのポイントなどを聞いていく。先輩たちの話を参考に、自分なりのスタイルを見つけて効率よく、学びを進めてほしい。(※以下、敬称略)

経験値の証明を獲得したい 業務中も意識高く取り組む

今冨:

受験を決めたのは、自分の経験を証明できる、かたちのあるものがなかったので、この資格を取得することで自信につながるのではと考えたからです。また、やってきたことが間違っていないかという確認もできますし、自分が受験せずに部下に勧めていても説得力がありませんので、今回、初の受験で1級に挑戦しました。

中川:

私は単純ですが、会社から勧められたこともあり、挑戦してみることにしました。しかし、テキストを読み始めて、これは勉強になる、クラブ運営にも役立つなと感じたことを覚えています。私は2級から受験して、1級は2回目の挑戦でした。前回は実技で不合格になってしまって。実は、自分としては前回のほうが「できた」という実感があったので、正直、今回は不思議な感じがしました。

今冨:

勉強は、まずはテキストに一通り目を通して、どんな分野があるのかを把握することに努めました。やはり、自分にとっての得意分野、不得意分野がありますので、重点的にやるべき分野を把握してから、ノートにまとめていきました。ノートは内容を要約したもの1冊、暗記や計算などひたすら書く用に1冊、単語帳に1冊というように、合計3冊を使い分けました。受けると決めてからの勉強期間は2ヶ月ぐらいでしょうか。仕事がある日は1時間程度しか勉強の時間がとれないので、あとは通勤中の電車のなかでテキストや先のノートをひたすら読みました。

過去問を見て、「近隣に競合が出店します、どう対応しますか?」というような、現場でまさに取り組んでいるような分野から出ていることを感じたので、勉強している最中はまた違った角度から競合を分析してみたりと、地域を改めて見直すきっかけになりました。

中川:

私もまずざっと全体を読んで、覚えないといけない単語や、意味をきちんと理解することが必要な用語に印を付けました。そして2回目はその印を付けたポイントを重点的に確認して、きちんと理解できていた