運動・生理的対策業務でJAMSSと協業

2022年10月、若田光一宇宙飛行士はスペースX社クルードラゴン5号機に搭乗し、国際宇宙ステーション(ISS)での長期滞在を行う。セントラルスポーツ株式会社(以下、セントラルスポーツ)は、若田光一宇宙飛行士の健康管理運用業務のうち運動・生理的対策業務に参加している。

日本人宇宙飛行士ミッションの健康管理運用業務

ミッション任命後の宇宙飛行士に対して、各種訓練・ミッションを無事遂行するための健康管理が行われている。ISS長期滞在中は、微小重力、閉鎖隔離、宇宙放射線被ばくなどによる健康影響リスクを最小化するため、地上から健康状態のモニタや評価および対策が行われる。帰還後は、日常生活への早期復帰と飛行前の体力水準への回復を目的としたリハビリテーションが計画的に行われれる。

本業務における役割

宇宙飛行士の健康管理において、打上前から各種訓練・ミッションを無事遂行するために必要な健康を維持する目的で、定期的に体力測定を実施している。セントラルスポーツは、「運動・生理的対策業務」において、呼気ガス分析装置により、日本人宇宙飛行士の最大酸素摂取量の測定を実施している。

最大酸素摂取量とは、体内へ取り込んで使うことができる酸素の最大量のことで、最大酸素摂取量が大きいほど強度の高い運動をより持続して実行することができるとされており、最大酸素摂取量は全身持久力の指標値である。なお、最大酸素摂取量の測定は、当社独自の研究機関であるセントラルスポーツ研究所が実施している。

セントラルスポーツは、2021年4月~2024年3月までの期間、有人宇宙システム株式会社(JAMSS)が国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)から受注した契約業務「ISS日本人宇宙飛行士健康管理運用業務」のうち、運動・生理的対策業務に参加している。

セントラルスポーツについて

セントラルスポーツは、1964年東京オリンピックの競泳日本代表であった後藤忠治(現・代表取締役会長)が同オリンピック出場の小野喬、小野清子、遠藤幸雄とともに、世界に通用するオリンピック選手の育成という目標の下、1969年12月に創業。今日まで、鈴木大地選手(ソウルオリンピック・競泳)、冨田洋之選手、鹿島丈博選手(いずれもアテネオリンピック・体操)といった金メダリストをはじめ数々のオリンピック選手を輩出しており、昨年の東京2020大会では萱和磨、谷川航両選手が体操競技でメダルを獲得している。

また、セントラルスポーツは「0歳から一生涯の健康づくりに貢献する」を経営理念に掲げ、主にフィットネスクラブの運営を通じて日本国民の健康増進に取り組んでいる。水泳・体操・ダンスをはじめとするキッズスクールでは、青少年の健全な心身発育のため、運動指導を通じた体力づくりのみならず、情操教育にも注力している。

問合せ先

セントラルスポーツ株式会社
広報担当 引地(ひきち)

E-mail:cs-koho@central.co.jp
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