大胆な発想と行動力で挑戦し続けるフィットネスクラブプロデューサー、株式会社五十苅知博事務所代表取締役 五十苅知博氏。、フィットネス黄金期の到来を見据え、どういったクラブが生き残っていくのか。コロナ後に必要なクラブ経営について、ヒントをいただいた。

フィットネス黄金期の到来!?

3年間続いたコロナ規制も緩和され、世の中は急速にコロナ前の状態へと戻っていくでしょう。この3年間に流行っていたものは廃れ、3密で分断されていた人とのコミュニケーションが、これからのビジネスの成功のカギになると思います。コロナ時代の申し子であったセルフ型ジムはどうなるのでしょうか? 今後はどのようなクラブ運営が必要なのでしょうか? 今号では考えていきたいと思います。

限界を迎えたセルフ型24時間ジム業態

40才以下の会員が大多数を占め、さらに男女比も8割近くが男性で占めるセルフ型24時間ジム。この数年でFCを仕掛ける会社も多数出現し、店舗数も爆増したわけですが、今後はどうなのでしょう?

すでに全国各地に同様に店舗は存在し、新規オープンをしてもオープン前集客で採算分岐超えを果たした!などの華々しい成功談は聞こえてこなくなり、ギリギリの運営をされているクラブがほとんどだと思います

最近では、2,980円格安ジムも40~150坪程度で数種類出現しており、熾烈な激安戦争に業界はしばらく振り回されそうです。

考察1:40坪の2,980円セルフジム

100坪〜が最近では主流の24時間ジムですが、フリーウェイトを使わない一般層が利用するマシンゾーンと最低限の更衣室を切り取ると40坪で収まります。そして、会費が24時間ジムの半額以下なのですから、フリーウェイトを使わない層は取られてしまいます。最初は継続できるのか不安なので、手軽で安いジムに入会をしようと考えるのは当然です。ただし、果たして会員は定着するのか?結果はすぐにわかるでしょう。

考察2:150坪の2,980円セルフジム

YouTubeなどで話題のフリーウェイト充実の2,980円ジムですが、私にもよく質問があります。月契約だと4,980円で2,980円は年間継続条件がつきますが、7,000円クラスのジムとマシンは遜色ないので40才以下の24時間ジムガチ勢も取り込めるクラブ