アミューズメント事業を主軸とし、フィットネス事業も展開するNEXUSホールディングス株式会社。2023年7月に新ブランドとなる「H ampersand(アッシュアンパサンド)」を立川にオープンし、年内で6店舗出店を予定している。#ふつうを装った凄さをキーワードに、特にブランディングを強化した店舗展開を行っている。そんなアッシュアンパサンドのサービス設計に欠かせないのが、Power Plateだ。
Power Plate MOVEを活用した20分のピラティスプログラム「スマピ」を導入し、他社との差別化を図っている。
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NEXUSホールディングス株式会社フィットネス事業部 部長三上剛史氏
Power Plate MOVEで差別化
乱立する24ジムで選ばれるクラブに
「遊び」と「癒し」をテーマに、様々な事業を運営しているNEXUSホールディングス株式会社。同社の新ブランドである「H ampersand(アッシュアンパサンド)」は、人間(Human)と健康(Health)、幸せ(Happy)の頭文字であるHをフランス発音にしたアッシュに、&のラテン語であるアンパサンド(~との間の意)が由来。あえてフィットネスクラブを想起しないネーミングを行った。
同社のフィットネス事業部部長の三上剛史氏は、「コロナ禍で、弊社が運営している総合型のジムは、打撃を受け、『お客さまに使い続けていただく』ための施策が必要と感じたのです。そこで、小型で店舗数も増やしやすく、アクセスの良い業態である24時間ジムをスタートしました」と話す。
しかし、コロナ以降勢いを増し、乱立する24時間ジム業態。三上氏は、どこに勝機を見出したのだろうか?
「アッシュアンパサンドは、ブランド主体のジムとして、マーケティングを行っています。24時間ジム業態は増えていますが、本気で差別化したジムであれば勝てると思いました」
アッシュアンパサンドのUSP(ユニーク・セリング・プロポジション)は、Power Plate MOVEを使ったスタジオプログラムであるスマートピラティス、通称「スマピ」だ。24時間ジムながら、Power Plate MOVEを10~15台ほど設置したエリアを構え、“神速20分”のピラティスレッスンを行っている。
「スマピによって、身体の調整~トレーニングと、横断的にジムを使って欲しいです。24時間ジムでこういった提案をしているところは少ないのではないでしょうか?」と三上氏は言う。
短時間で効果を生み出しタイムパフォーマンスを高める
Power Plateが選ばれる理由として、単位時間あたりの運動効率を高められるということがしばしば挙げられる。
スマピも1レッスンの時間は、たったの20分間。この短時間でも効果を実感している会員が多いという。
「通勤前に、20分間のスマピをルーティーンにしているお客さまもいます。その方からは『通勤中に代謝が上がり、気づいたら汗をかいていた』という喜びのお言葉をいただいています」
タイムパフォーマンスを高めるためには、いかに単位時間あたりの運動効果を高めるかが重要となるが、Power Plateは初心者であっても、簡単なポーズをとって乗るだけで、高い運動効果が期待できる。「無意識に筋肉を使えることが、Power Plateの魅力です。EMSとは違い、随意運動中の筋刺激ですから、効果を実感できる『体験型』の価値があるのです」と三上氏は話す。
Power Plateを活かしたスマピは、顧客の体験価値を高めている。
ブランディングにマストなアイテム
「アッシュアンパサンドのブランディングの推進に、Power Plateは、もはや欠かせないアイテムです」と三上氏は強調する。
スマピ×ジムエリアでのトレーニングで、より効果の高い運動を提案するアッシュアンパサンドにとって、Power Plate MOVEの活用方法は無限だ。現在もスマピだけでなく、「リラックス」という、筋肉を緩めるコンディショニングの系のプログラムを試験的に導入している。
三上氏は、アッシュアンパサンドの将来展望として、「まずは首都圏を中心に、店舗拡大を目標としています。インストラクターも業務委託ではなく、正社員として雇用し、各店舗を行き来するシステムを画策中です」と話す。
インストラクターが、決まった店舗に配属されるのではなく、各店舗を行き来するフリーランスのような働き方を正社員として実現しようという、これまでにない試みだ。
「店舗拡大をしても、インストラクターの質を担保するには内製することが一番です。インストラクターの質が上がることで、社内でノウハウが蓄積できるのです」。
スマピは、Power Plateさえ店舗にあれば、実施可能なプログラム。どこの店舗で行っても、一定水準以上のプログラムを受けられるのも、顧客にとっては魅力的だ。
「24時間ジムでも、人の関わりは必要です。スマピによって、ブランディングを強化していきますが、“人”の重要性も発信し続けていきます」(三上氏)
afterコロナで、新ブランドの立ち上げが増えている。この乱世を勝ち抜くためには、Power Plateを活用したブランドが、一歩リードしそうだ。