コロナウイルスが、フィットネス業界にも迫り、大きく揺さぶりをかけています。ぼくのところにも、連日、法人、個人を問わず相談や報告の連絡が入り、ここ数日はその件数が増えています。なかには、匿名で連絡してくる方もいます。

できる限り安全に留意し対応を進めることは、当然しなければいけないことですが、ぼくは人々の気持ちを過度にあおり、恐怖や不安を与えたり、心配させたりすること、そしてそれにより人々が自分の恐怖や不安をなくそうと、利己的な行動に出たり、他者を攻撃するような行動をしたりするようになることは好ましくないと思います。今必要なことは、それぞれが冷静になって、身体的、精神的、社会的、経済的に、最適な行動をとること。お互いに、寄り添い、分かり合い、愛情のある行動をとることだと思います。

今回のコロナウイルスは、SARSやインフルエンザと比べ死亡者がかなり低いこと、たとえ罹患したとしても高齢者や虚弱者を除く平均的な人は多くが回復すること、空気感染はなく飛沫感染と接触感染だけが確認されていること、免疫力の維持に運動や睡眠や人とのつながりが大事ということからすれば、健康な人が、手洗い・うがいなどを励行し、部屋に新鮮な空気を取り入れ、人との距離を離して、何かをする限りにおいては、重大かつ深刻な問題を招くことは極めて少ないのではと思います。

今、政府関係者などが「スポーツクラブ」や「ジム」を名指しにして、そこに行くことを控えるべきと言っていますが、クラブ運営者が、こうしたことばに過度に敏感になって反応し、いきなりクラブを全館閉鎖したり、返金の対応をしたり、退会や休会の対応をするというのはどうでしょう?もちろん部分的には、そうした対応が必要になることもあるのでしょうが、あまりに行き過ぎた対応は、既存の会員さまや消費者(とりわけ入会予備軍となるお客さま)を恐怖や不安に駆り立て、フィットネス離れ、クラブ(ジム)離れを招くだけでなく、クラブや業界の存在自体まで揺るがしかねない事態にさせてしまうかもしれません。コロナウイルスでこれ以上の死者を出すことはもちろん避けたいですが、今後、経済的に先行きが見えなくなり追い込まれて死を選ぶようなフィットネスビジネス関係者が出るようになってしまうようなことも絶対に避けなければいけません。

繰り返します。人々の気持ちを過度にあおり、恐怖や不安を与えたり、心配させたりすること、そしてそれにより人々が自分の恐怖や不安をなくそうと、利他的な行動にでたり、他者を攻撃するような行動をしたりするようになることは好ましくないと思います。今必要なことは、それぞれが冷静になって、身体的、精神的、社会的、経済的に、最適な行動をとること。お互いに、寄り添い、分かり合い、愛情のある行動をとることだと思います。

こうした状況だからこそ、国や自治体、フィットネス業界は、ともにもっと話し合い、一致団結して、取るべき最適な方向を決め、協力して対応していくことが大切だと思います。特に、「弱い」人や組織に、寄り添うことが必要でしょう。

フィットネスを習慣化している方はご理解いただけるでしょうが、フィットネスクラブやジムやそこでプログラムやサービスを提供しているインストラクターやトレーナーの存在は、こうした状況のときこそ、必要だと思います。とても大きな価値があるのです。免疫力を維持するために、また明日に向かう自信や勇気を保つために。お客さまの安全に十分留意し、そのための対応をしっかりとしたうえで、サービスを継続したいものです。

フィットネスビジネス編集長古屋のFacebookより引用(2020/3/2 15:48 投稿)

※編集部コラムは、最新号刊行のお知らせや本誌の見どころ記事だけでなく、フィットネスビジネス編集長 古屋のFacebookでの投稿を中心に、編集部が得た気づきや学び・フィットネス業界への想いの丈を発信したものとなっております。