兵庫県宝塚店で1 号案件実行、業界支援へ新たな一歩
投資事業、コンサルティング提供を通じて企業や個人資産家の資産形成・管理を行う株式会社LA Capital は、「日本初」となるフィットネスマシンのセールス・アンド・リースバックを、2025年1月にアレンジし実行した。投資家は施設内のマシンを購入・保有し、施設事業者にリースバックする。投資家は、フィットネス事業者からリース料収入を得ながら、投じた資金は税金対策にもなる。施設事業者にはマシン購入代金の支払い負担が軽減でき、財務上も健全化される仕組みだ。
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株式会社LA Capital代表取締役CEO 荒井邦彦氏
フィットネス事業経営を財務面で支援
株式会社LA Capital 代表取締役CEO荒井邦彦氏は、外資系コンサルティング会社、金融機関、投資会社等で投融資業務の経験を積んできた。なかでも2010年代、主にアメリカで進んでいた航空機の所有と運営の分離に対するストラクチャードファイナンス業務に従事し、航空機リースファンドの組成や運用を手掛けてきた。当時、航空機を発端に、日本でも資産の所有と運営が分離されるケースがみられるようになり、ホテルなどはその1つの分野で、所有・経営・運営の分離が定着した。
荒井氏は新たに、流動化できる資産を探すなかで、フィットネス業界に着目する。投資家の投資効率を高めながら、運営事業者には資金負担を抑える機会が増えることで、フィットネス業界に少しでも貢献できればと考え、フィットネスマシンでのスキームを組成するに至った。
この度、その第1号案件は、2023年4月にオープンした兵庫県の宝塚店が対象となった。
グローバルで展開するフィットネス 事業者もサポート参画
宝塚店は、グローバル20カ国で展開される24時間ジムの旗艦店だ。宝塚店は、地場で有力な企業が所有・経営するもので、1号案件に選ばれた理由を聞くと、
- 世界展開を図る24時間ジムのブランドの優位性、
- リース先企業の信用力
- 施設運営面での信頼性
などを挙げる。
1号案件で採用されたスキームは、投資家の保有会社が、宝塚店に設置してある、すべてのマシンを買い取り、これを施設事業者に長期リースバックしていく形となる。
1号案件では、リース期間の設定、残存価値を評価など相互検討しながら条件を決定した。毎月のリース料設定も低価格に抑えられ、これまでの月額支払額と比較しても約20%強コストダウンが実現しているという。
今後、求められるフィットネス事業者に広く案内をしていく。この仕組みを導入することで、既存店では財務改善にも効果を発揮し、新規開発では大幅な投資コスト削減を実現することをアピールしていく。特に、フィットネス事業者側は、
- 纏まった資金の負担軽減、
- 毎月のリース料負担の軽減(店舗毎の損益分岐点を改善)、
- 削減した資金を会員へのサービス投資に充てる、
などのメリットが期待できる形となっている。

なお、フィットネス事業者にとっては、投資家がマシンを次のオーナーへ転売するなどのリスクも考えるであろうが、リース終了時にはリース先(フィットネス事業者)による買取オプションが付与されるなど、運営事業者のリスクを保護していく。
また今回参画した同社も、業界事業者のための支援に共感し、投資家に変わりマシンメンテナンス等のサポートを行うなど、業界の専門的な面でLA Capitalとともに、投資家、施設事業者を支援していく。
なお、事業のメリット、デメリットは図の通りとなっている。フィットネス事業者、投資家相互に事業効果の高い取り組みになるようLA Capitalが伴走していく。
問合せ
株式会社LA Capital
https://www.la-capital.jp/
k-arai@la-capital.jp