水素活用健康機器・医療機器の総合メーカーであるドクターズ・マンとヘルスケアオートメーション事業を推進するドリコス。両社の連携はフィットネス事業者にとって、付帯収益アップ以外にも様々な相乗効果を生み出している。会員や事業者にとってのメリットを訊いた。
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株式会社ドクターズ・マン 代表取締役 橋本 総氏(右)ドリコス株式会社 フィットネス事業部 部長 中川 怜氏(左)
―御社の水素水サーバーの特徴を教えてください。
橋本:水素の発生量は電流値に比例します。水温が低い冬場は電流値が下がりますが、当社サーバーの電流値を一定に保つ仕組みによって、水素濃度低下の心配がありません。いつ飲んでも高濃度の水素水を運用できるのです。
また通常、活性炭フィルターは海外のヤシ殻を使用して製造されますが、当社では国産もみ殻を原料とする特殊な活性炭フィルターを使用しています。これが非常に効率よく不純物を取り除き、安全性に加えておいしい水素水を実現しているといえます。
―御社のサプリメントサーバーの特徴を教えてください。

中川:他社の類似製品との大きな違いの1つ目は、サプリメントの提供の仕方です。会員さまのトレーニング目標や体組成情報などを入力することで、1万以上の配合パターンから自動で分析します。この独自のテクノロジーを活用し、サプリメントをオーダーメイドで抽出できるので、会員さまにしっかり納得して飲んでいただけます。弊社製品単体で1店舗月間50万円以上の売り上げを出した実績もございます。
2つ目は、モチベーションを上げるための機能です。一人ひとりの利用実績の見える化、パーソナルデータの管理など、多くの機能を搭載しています。「お疲れさまです」「これからも頑張りましょう」といった会員さまを励ますような音声機能や、バッジ機能もあります。これらの副次的な要素も含めて開発したサーバーになります。
―連携の経緯を教えてください。
橋本:5年前から情報交換を行い、両社のサーバーをセットで売り出す構想を練り始めました。積極的にご提案すようになったのは2年前からです。
中川:当社のサーバーから出てくるのは粉末サプリのみです。水素水に溶かして飲んでいただくことで、ビタミンなど様々な栄養素と水素水の相乗効果が期待できます。栄養ケアや健康へのアクションを打ち出しやすくなりました。
橋本:水素水と粉末サプリメントは、相性が良いです。他社のサーバーでは液体同士なので、水素水の売り上げは大きく上がりません。事実、ドリコスさんのサーバーを併設すると、水素水サーバーのユーザーが10%増えるというデータもあり、両方のサーバーをセットで契約される事業者が多いです。中川:物理的にスペースが許す限り、隣り同士で設置いただいています。セットで契約されたクラブの約9割は隣接設置。弊社のサーバー導入数はお蔭さまで現在420店舗、昨年だけで250台が導入されました。
―両社の連携によるメリットは?
中川:冷たい水素水に溶かして飲めるため、単純に「手軽でおいしい」という感想があります。一番多いのは、「疲労が軽減された気がする」という身体に関する声です。運動との相性がよく、習慣化につながっています。
橋本:水素水を飲むことを習慣にすると、免疫力が間違いなく維持できる。水素は血流も良くしてくれる効果もあり、サプリで摂った栄養素を円滑に全身へ行き渡らせる役割もあります。
中川:クラブ側にとっては付加価値を提供できることがメリットです。水素水とオーダーメイドサプリは、普段日常では入手しづらい商品。これらを掛け合わせたプレミアム体験を利用いただくことで、会員さまがより積極的に足を運ぶ動機づけになるはずです。
橋本:両社のサーバーが、会員さま同士のコミュニケーションツールにもなっています。「私はこれを飲んでこう変わった」などの会話が生まれ、退会率抑制にもつながると聞くので、売り上げ向上にも貢献していると思います。
―今後の展望を教えてください。
橋本:この連携でフィットネスでの付帯率100%を目指します。さらに一緒に新しいものを作っていきたいです。
中川:我々も付帯率100%を達成したいですし、自社テクノロジーでお客さまのモチベーションが上がるような、新しいサービスを展開していきたいです。