ウェアを着たまま、ソファに座るだけで骨盤底筋群のトレーニングやヒップアップができる「フェミックゼロツー」をご存知だろうか?
ソファの座面から出る電磁パルスにより、筋トレ効果が得られる、座るだけトレーニング「楽トレ」が、フィットネス初心者や低体力者、尿モレに悩む産後のお母さんや高齢者のトレーニングへのインサイトに応えて、高稼働率の人気マシンとして、導入店舗が急増している。
その開発経緯と人気の背景について、ビークイックグループ代表の竹之内俊輝氏に話を訊いた。
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ビークイックグループ株式会社アンドワン代表取締役竹之内俊輝氏
エステで話題の電磁パルス式痩身マシンを、悩み解決トレーニングに転用
骨盤底筋トレーニングチェア「フェミックゼロツー」は、ビークイックグループの初期事業であるエステサロンの運営からヒントを得て生まれたトレーニングマシン。
エステサロンに通う女性の多くが、産後の尿モレや腰痛などの悩みを抱えており、エステで人気の電磁パルス式の痩身マシンの原理を、骨盤低筋群や骨盤周りの筋群のトレーニングに応用できないかと竹之内氏が発想。椅子の座面下に電磁パルス発信コイルを埋め込むことで、ウェアを着たまま、座るだけでトレーニングができる「楽トレ」マシンが誕生した。
このソファタイプのトレーニングマシンが実現した背景には、エステ業界で、電磁パルス式の痩身マシンの導入が広がったことがある。それまでのEMS式痩身マシンは、肌にジェルやクリームを塗り、肌に直接電極パッドを貼る必要があり、電流が到達するのが皮下1㎝ほど。それに対して、電磁パルス式では、非接触型で服の上からの施術が可能で、高密度電磁場が神経細胞に作用して皮下7㎝ほどのインナーマッスルまで刺激を入れることが可能となっている。
竹之内氏は、男女の身体の構造の違いにも着目し、女性モードでは皮下3~5㎝に届く設定、男性モードでは皮下7~ 10㎝に届く設定として、男女それぞれに、悩み解消へのトレーニング効果が期待できる機能を付加している。
フィットネスジムの経営課題解決にも有効

竹之内氏が展開するフィットネスジム「ビークイック」に、この「楽トレ」マシンを置いたところ、驚くほどの反響があったという。竹之内氏自身、それまで“受け身”のトレーニングには否定的だったが、「楽にトレーニングができる」ことに、顧客インサイトがあると気づき、トレーニングマシンとしてジムに設置して、広く利用してもらえる環境をつくったところ、一躍人気マシンとなり、利用を有料化したという経緯もある。
現状、導入方法としては、ジム利用の月会費にプラス1,000円程度のサブスクリプション契約を結んだうえで、オンライン予約をして利用してもらう形が定着しつつある。

メンバーにとっては、疲れている日でも座るだけでトレーニングできることや、加齢による膝や関節に痛みのある方でも、骨盤周りのトレーニングができることから、有料でも利用希望者が多い。クラブにとっても、未顧客マーケティングや、入会~定着促進、付帯収入増まで、経営課題のソリューションとしても有効なマシンとなっている。
「フェミックゼロツー」の価格は、1台99万円(税込)で、100Vの電源があれば、どこでも設置可能。メンテナンスも汚れをふき取る程度で、故障のリスクも低い。
2025年6月にリニューアル発売の新タイプは、淡いブルーの間接照明つきで、骨盤底筋群トレーニングの地味なイメージとは一線を画すクールなスタイル。トレーニングに心理的な負担を感じていた人にとっても、ジムに通いたくなる強力なアイテムになる。
近年、フィットネスジムにおけるカテゴリーポイントを増やすべく、リカバリーアイテムやセルフエステのサービスを付帯するジムも増えており、「フェミックゼロツー」もそのアイテムの1つとして、大手ジムチェーンにも導入が進んでいる。導入ジムでは、高齢者のサブスク契約も増えるなど、これまで財布の紐が硬いユーザーにも受け入れられるアイテムとなっている。
株式会社アンドワン
TEL.052-936-5560
E-mail. info@a-n-d-1.jp
https://www.a-n-d-1.jp/
SPORTEC2025出展概要
日程/2025年7月30日(水)~8月1日(金)
時間/各日 10:00~17:00
出展ブース/E5-12-6