15ヶ月前、世界中のフィットネスクラブ、ジム、スタジオの、約3分の1が閉鎖されていた。主要な地域では依然としてコロナの影響が続いており、クラブ運営者は奮闘している。

2021年版IHRSAグローバルレポートでは、フィットネス業界が受けた影響について、地域別にまとめている。

北米

アメリカとカナダでは、多くの地域で、’21年第1四半期までクラブの閉鎖が続いた。昨年は規制が義務化され、ほとんどの地域で屋外のみの営業となった。屋内の最大滞在人数は50%までとされた。

また、年末までにジムやスタジオの17%が閉店し、業界全体で58%の収益減となった(’19年比)。カナダ・フィットネス産業協議会によると、北欧で営業再開したとき、収益は約50%だった。アメリカでも、カナダでも、多くのクラブが破産申請した。

北米の多くのフィットネスクラブは、’21年半ばまでに規制が緩和され、営業再開にこぎつけた。しかし、コロナ前と比べて、閉鎖された施設の数は、6月末までに22%にまで膨れ上がった。その月、カナダでは、国民の祝日である「健康とフィットネスの日」を迎えたが、運動は屋外と自宅のみに制限された。

コロナによる影響は、そのまま’21年の業績に表れるだろうが、実際にそれが定量化されるのは、’22年初頭になるかもしれない。

中南米

中南米の主要な市場では、閉鎖期間が長期化し、’21年に入ってもなお閉鎖が続いた国もあった。メキシコ、アルゼンチン、コロンビア、チリ、ブラジルのクラブは数ヶ月間閉鎖された。ペルーでも、’21年まで閉鎖が続き、専門家によると、リアル店舗の30%が閉鎖された。

‘21年も半年が経ったが、ジムが新たに閉鎖されたり、再開が遅れたりしている。

Mercado Fitness社の編集者兼ディレクターのギジェルモ・ベレス氏は、「この地域はこれから寒くなり、感染が拡大することが予想されます。短期的には、あまり見通しは良くありません。残念ながら、(南米の)多くのジムは冬を乗り切ることができないでしょう」と語る。

ヨーロッパ・中東・アフリカ(EMEA)

スウェーデンを除くEMEA地域の主要なマーケットでは、’20年に、何度もロックダウンを経験し、上場企業ですらその影響を受けた。

「2021 European Health and Fitness Market Report」でも、以下のように説明している。

‘20年