FIA、新型コロナウイルス感染拡大ガイドライン第11版への改定
FIA(一般社団法人日本フィットネス産業協会)は、新型コロナウイルス感染拡大ガイドライン第11版への改定を行う。今回の改定においては、国から発布された新たな「基本的対処方針に基づく対応」に基づいた見直しの要請を受けての改定となる。
特にマスク着用ルールや、消毒対応といった点が改訂の対象となった。結果として、マスク着用ルールに代表される感染予防対応設計の幅が今までよりも大きく広がり、各社様の状況や考えに応じて独自に設定ができるようになった。
フィットネス関連施設各社は、このガイドラインを遵守すべき最低基準という前提で、必要に応じて各社がガイドラインの基準を積み上げることで、最終的な感染予防対応ガイドラインを策定するように求められる。
マスク着用ルールについての改定の方向性とポイント
今回の国が示した『基本的対処方針に基づく対応策』を受けて特に以下の2点について、マスク着用に関連するガイドライン改訂の検討を進めるよう、コロナ対策室から要請があった。
①厚生労働省が示す以下のルールに則し、フィットネスクラブにおける感染予防ガイドラインにおいてもマスクを外しても良い場面を明記する。
② “病気や障害等でマスク着用が困難な場合には、個別の事情に鑑み、差別等が生じないよう十分配慮するともに適切な感染対策を講じる。”という対応について、ガイドライン上に明記する。
以上2点の国のあらたな方針を受けて、フィットネスクラブにおけるマスク着用について、以下のようなルール化の考え方を決定した。
全館に於いてマスクの着用を引き続きお願いするという考え方を前提とし、場面ごとの状況を踏まえマスク着用の推奨という方向で一元化する。(義務ではない)
最終的に一定のルールを守る前提で、着用の是非の判断を利用者に委ねるというルール化も可能。尚、上に記すところの前提となる条件(ルール)は以下の通りとする。
- 会話をせずに、安全な対人距離が確保されていること。
- 対人距離が確保できない、会話が生じる、咳やくしゃみをする場面に於いては必ずマスクを着用する。そのためにも、館内に於いてはマスクを携行していただく。
- マスク着用をお願いする、さらには館内ではマスクを携行いただくという前提から、施設利用のスタートラインとなる入館時においてはマスク着用を前提とする。この前提に由来し、マスク未着用者は入館をお断りする場合もあることを伝える。
- 引き続き、マスクの着用をお客様にお願いする立場から、スタッフは指導者も含め全員がマスク着用を必須とする。(※プール指導に於いては、フェースシールドやプールマスク等は可)
消毒の対応について
「こまめな」消毒という対応方針から、業態を踏まえた適度な頻度への修正の検討要請を内閣官房より受けて、フィットネス関連施設に於ける消毒対応についても、“要所に於ける適度な消毒が履行できるよう、適切な消毒液の設置の推奨”、という対応の方向性で統一することとなった。
接触感染防止対応に関して要所における消毒対応、共有部分の使用禁止や消毒実施強化等、特記されるような指定箇所はなく、各社の判断のもと適宜対応する。
よって、ガイドライン中の消毒に関係するすべての記載に対して、この考え方を反映した記載の変更が対応されている。
COCOAによる利用者の把握について
新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA)(以下、「本アプリ」という。)については、11月17日より順次、機能停止版アプリ(3.0.0)の配信が開始されており、機能停止の手続きが通達されているため、館内掲示などからの削除する。
その他、主要な今回の改訂で削除となった項目
入口・フロント業務
入場者・退館者の記録を管理して、最短でも一ヶ月分は保持する。万が一、感染が確認されたときに追跡できるように整理しておく。←今改訂にて削除
(削除の根拠)
高齢者施設・医療機関や保育園等を除く事業所等について濃厚接触者の特定・行動制限は基本的に求めないこととされていること等を踏まえ、利用者等の入場時等の連絡先把握は必ずしも必要ではない。
従業員(インストラクターも含む)の健康管理
管理を徹底する。普段から、健康観察アプリなどを活用し、毎日の健康状態を把握する。←今改訂にて削除
(削除の根拠)
台帳の作成・管理徹底は必ずしも必要ではないというコロナ対策室からの提案。
職場での健康観察アプリなどの活用については引き続き推奨しているが必須ではない。
感染者情報に接した場合の対処(保健所からの通知・本人からの通告)の項目
以下の記載を残し、この項目の対応事項は全て削除(この項目で残された対応事項)
- 感染者の利用が起きた場合の対応については、各社において適切に対応できるよう事前の検証が望ましい。
- 深刻な感染拡大等の問題が生じた場合には一般社団法人日本フィットネス産業協会に状況の報告を行う。
ガイドライン改訂に関するお問い合わせ
一般社団法人日本フィットネス産業協会
電話:03-5207-6107
e-mail:info@fia.or.jp
※本書面における質問について、会員企業様並びにその所属クラブからのお問い合わせには電話も含めFIAが対応するが、お客様からの直接のお問い合わせには各社並びに各クラブにおいて対応する。