ヘイ株式会社(以下、ヘイ ※現株式会社STORES)のSTORES予約事業部門事業企画に従事する濵本藤吾さんは、同社に統合したクービック株式会社(以下、クービック)の創業期に新卒で入社。大手企業でのインターンを経て内定を獲得していたが、就職前に縁あってクービックのインターンに従事し、ベンチャーの世界に飛び込んだ。そこで、マーケティングからセールスまで様々な部門に携わり、現在は、フィットネス業界にSTORESを届けるプロジェクトを立ち上げ、そのリーダーとして活躍している。

各フェーズにおいて足りない部門を立ち上げ

就職活動中、市場が伸びていて、投資をしている、若手が活躍できる企業で働きたいと考えていた濵本さん。クービックでインターンを始め、同社のビジネスに面白さを感じ、新卒第1号として入社した。

当時、同社の予約システム事業は、社長とエンジニア、マーケターを合わせて数名しかおらず、サポートや営業のチームがなかった。サービスを提供するうえで、お客さまの質問に答えるサポート部門が必要だったため、濵本さんが担当となり、チームをつくった。同社が提供していた予約システム「Coubic」は、月額で利用できるサービス。初期はプロダクト自体に不足している機能も多く、解約の原因を解消することで解約率を下げることができた。

「解約するお客さまにその理由を聞き、機能を改善していきました。その結果、ユーザビリティが向上し、解約件数が減っていきました。お客さまのご要望を開発チームに共有し、新たな機能が実装されてお客さまに喜んでいただけることがやりがいでした」

サポートチームの体制が整うと、営業、カスタマーサクセス、マーケティングと、そのときどき、社内で必要なことを行うために必要な部門をつくっていった。

コロナ禍を機にサービスの価値を再定義

サービスをリリースした2014年から右肩上がりで導入数を増やしてきたCoubicだが、2020年の新型コロナ禍で潮目が変わった。当時、Coubicを利用していたのは、来店型ビジネスがほとんどで、これらは政府からの要請で休業を余儀なくされた。

「休眠プラン」を案内し、関係性を維持しながら、自分たちができることはないのかと考えたときに、予約だけでなく決済機能も活用してもらうことにした。

「オンラインレッスンをしようとする方が多かったのですが、申込みの受付、決済、動画IDの発行など