「ウェルネス産業を、新次元へ」をビジョンに、会員管理・予約・決済システムを全国多数のフィットネスクラブに導入している株式会社hacomono(以下、hacomono)。大手総合型フィットネスクラブの基幹システムの導入を増やし、さらなるニーズに応えている。

hacomonoの基幹システムはフィットネスクラブにどのような革命を起こすのか。代表取締役CEOの蓮田氏に訊いた。

  • 株式会社hacomono
    代表取締役CEO
    蓮田健一氏
     

開発力に優れたプロダクトドリブンが最大の武器

hacomonoの強みは、なんといってもその開発力。

会員管理、予約、決済システム「hacomono」を使っているクラブであれば実感しているであろうが、UI/UXに優れた使いやすい製品が売りである。これまでは、24時間ジムやブティック型などのマイクロジムを中心に利用されているイメージがあったが、現在では、セキュリティの厳しい大手の総合型クラブでも導入が進んでいる。

2023年は、さらなるサービスの拡大も狙う。

上場企業が必要とする会計基準への本格対応やクラブ経営をするうえでのデータ分析基盤、API公開による開発環境基盤やシステム連携の強化にも着手していく。従業員数も200名を超え、開発力にスピード感も加わり製品力はさらに強まる。

2023年2月にはCHRO(Chief Human Resource Officer)がチームに入社し、積極的な人事戦略にも着手。組織力の強化も欠かさないのが蓮田氏の賢明な経営手腕を象徴している。

多岐にわたる業務の一元管理を実現

◆図 hacomono サービスマップ(将来構想)

 

「hacomono」を導入することで、より自社のビジネスモデルに合わせたシステムを構築できる。

図にもあるように、「hacomono」が実現できることは多岐にわたる。

「今までの入会・予約・決済に加えて、スクール管理機能や店頭でのPOSシステムなども実現できます。特に強化していきたいと考えているのが、マルチペイメント対応です。オンラインでのクレジットカード決済だけではなく、銀行口座振替もオンラインで完結したり、店頭の支払い端末では、クレジットカードやQR決済、交通系決済にも対応できるようにする予定です。

マルチペイメントで、オンライン・オフラインともにさらなる利便性向上に努めていきます。

さらに、マイページ内でECサイトを構築できるようにもしていきたいと考えています」と蓮田氏は説明する。

会員管理にとどまらず、店頭での在庫管理から棚卸、商品の販売、そして決済までも一元化できる。

「hacomono」は、まさに業務の効率化を実現するツールである。さらに、API連携をすることで、会計管理の完結も可能。これまで、スタッフの負担となっていたフロント・バック業務を、システムがこなしてくれる時代なのである。

フィットネスクラブのディズニーランド化を実現

フロント業務を一元管理することの恩恵は、現場・本部スタッフに留まらず、会員にも享受される。

「スタッフの手が空くことによって、接客サービスの質が上がり、会員さまは、より自分に合った接客を受けることができます」と蓮田氏は笑顔を見せる。

さらに、「hacomono」により、プランによって、会員の利用できるエリアやサービスを仕分けることも可能となる。スタジオプログラムなどにおいては、ロイヤリティの高い会員は、別途課金をすることで、より多くのプログラムの予約を促したり、お気に入りの位置を予約できるようにするなど、より細かくカスタマイズされたサービスを提供できる。

「まさに、フィットネスクラブのディズニーランド化ですよね。アプリから簡単に予約でき、待ち時間なしでアトラクションに乗れるプレミアアクセスのようなものを、フィットネスクラブでも実現できます」

業務の効率化を実現することで、スタッフはより顧客視点のサービスを作ることに注力できる。まさに、DXの目指すべきところだろう。基幹システムとしての「hacomono」が、日本全国で、多くのフィットネスクラブの改革の担い手となる未来もそう遠くないだろう。