株式会社SSL(以下、SSL)は、2023年3月1日に東京メトロ日比谷線「人形町」駅から徒歩5分の場所にSSL ATHLETES HOUSE GYMをオープン。オーナーは本誌前号のHITITEM「コンディショニング」特集で冒頭記事を飾った船木永登氏。
プロ野球や社会人野球、大学野球のトップ層に支持され、ほとんどの会員を紹介だけで集めている。

元々、別の野球専門ジムの代表トレーナーとして活躍していた船木氏。

同氏の知人から声を掛けられ、参画した。当初はトップアスリートからのリピート率に課題があったが、船木氏の知見や指導が好評となり、状況が一変。ジムの移転を3回も繰り返しながら、店舗の規模を成長させていった。

その一方で船木氏は、選手の状況に応じて、よりパーソナライズした指導ができる環境を意識し始めた。

「実際、クライアントさまからもそのような要望が続出していました。私が自分の店舗を構えることで、さらに多くの選手を救えるのではないか、と背中を押してくれました」と船木氏は語る。

ジム全体は緑の人工芝が敷き詰められ、真ん中に広いスペースを設けている。パワーラック、可変式ダンベル、ケトルベルなどのウェイトトレーニング器具よりも、KEISERやメディシンボール、ジャンプボックスといったファンクショナルトレーニング器具を中心に配備している。

私が最も大切にしているのはピリオダイゼーションです。要するに、年間計画をしっかりと立てることです。目標(目指すべき姿)から逆算し、現状と理想の間にあるギャップを埋めるために、いつ、何をすればいいのかを把握するところから始めます」と船木氏は熱を込める。

これは、アスリートのトレーニング以外にも、あらゆる目標達成に必要な考え方ではないだろうか?

「SSLでは、目標に向かって最短、最速で到達しやすい『サイクルプラン』というプランを会員さまにオススメしています。これは、パーソナルトレーニング、施設のセルフ利用、そしてオンラインサロンの3本柱からなるプランです」

船木氏は栄養学、メンタルトレーニング、エビデンス発掘など、様々な分野のエキスパートと手を組み、オンラインサロンを4月に立ち上げ、会員を中心にすでに70名以上が加入し