凡事を徹底する

 

大学卒業後、7年間プロのビーチバレーボール選手として活動していました。2013年に東京国体で日本一になり、その後、どうしようかと考え、単純に運動、スポーツの楽しさを伝えたいと考え次のステージでの仕事を探していたときに、ラストウェルネスと偶然出会い、入社することにしました。

当時の社長が、「日本一のフィットネスクラブを目指すんだ」と熱く語り、その夢の大きさと志の高さに、チャレンジするならここしかないと、直感したからです。

「どのクラブも会員がなかなか定着しない。従業員もよく辞める。そして、特徴がそれほどなく、どのクラブも顧客から見たらほぼ同じ。当社は、従業員からも、顧客からも喜ばれるクラブになりたい」。こんなふうに、社長は語っていました。入社翌年には、支配人になり、2018年には、取締役に就くのですが、短期間でも現場を経験したことは今でもとても役に立っています。

私は、入社時から、いつも自分の役割以上のことをしたいと思って務めていたので、社長に就いたからと言って、特別に心構えが変わるということはありません。支配人時代から経営者目線で取り組んでいましたから。コロナ禍が業界を襲っているタイミングで社長に就いたので、「(仲間である従業員はもちろん、)従業員の家族まで支えなければいけない」と、文字通り必死で取り組みました。

コロナ禍で最も考えたのは、フィットネスクラブの存在意義です。誰のどんなことのためにあるのか?ということでした。顧客がクラブを見たときに、それがわかりづらくなってしまっているのではないか?そう思い、一人ひとりのお客さまが求めるライフスタイルをサポートし、効果を得られることに徹底的にこだわり、エンゲージメントを高めていくことに取り組みました。

結果、私たちは先の9月末が決算でしたが、コロナで失った分の会員数をすべて取り戻すことができ、現在はかつてのピーク期を超えています。スタッフ皆が頑張ってくれた成果です。

では、どのようにそれを実現したかですが、ポイントは、ビジネスモデルの転換人材の育成、そして経営者の覚悟