株式会社コンセントでサービスデザインチームを立ち上げ、顧客視点での新規サービス事業開発や体験デザイン、またそれを生み出す組織やプロセスをつくるデザイン活動に従事する赤羽氏による連載。今回は、デザインスプリントの実行手順の1日目前半部分を解説する。

 

 

 

スタートで決まる

いよいよデザインスプリントの1日目です。1日目は今後の4日間の時間と労力の使い方を決める、最も大事な日と言えます。

1日目は「フォーカスを決める」日です。会議などでも、複数の議論のポイントがあって、結局何を話しているのかがわからなくなってしまうことがあると思いますが、効果的に検討するためには、一番解決したいことは何なのか、ということをまずは決める必要があります。

これを決めることによって、議論や思考が横道に逸れることなく100%参加者の能力を発揮させることができるようになります。具体的にやることとしては、いくつかのバリエーションはありますが、以下のとおりです。最もシンプルな構成を紹介します(図1参照)。スムーズに終われば5時間くらいで終わらせることができます。

0.デザインスプリントのルールと目的を伝える

デザインスプリントの基本ルールは3つです。

スマートフォンやPCをしまうのは、検討の効率最大化のために重要です。意思決定者を決めておくのも、効率的に、かつチャレンジングな(合議による妥協でない)意思決定をするために必要です。

プロダクトやサービスの責任者、CEOやCOOが意思決定者になることが多いです。デザインスプリントでの意思決定者は、多くの場合、投票を行って絞り込んでいきます。しかし投票の数が多いものがチャレンジすべきアイデアであるとは限りません。最終的には、それはあくまで参考としつつも、意思決定の責任を取るべき人が決めるべきです。

最後の「プロセスに従う」は、デザインスプリントは基本的には必要なとき以外には雑談や議論が発生しないように設計されているので、わざわざ明示しないことも多いですが、大事です。参加者というよりはファシリテーターの心構えと言えるかもしれません。

ワークショッ