大胆な発想と行動力で挑戦し続けるフィットネスクラブプロデューサー、株式会社五十苅知博事務所代表取締役 五十苅知博氏。今号では、人材獲得のためにクラブがするべきこととして、スタッフの業務を専門部制にすることが必要だと語る。背景として、転職が多くなっていることを挙げる。

潮目が変わってきていると感じています。それは、パーソナルジム・24時間ジムから総合型クラブやプールレスクラブなどの大型店へ転職を希望する方が最近非常に多いからです。なぜ彼らは、このような行動に出ているのか? 優秀な人材を獲得できるチャンスをクラブ側が整備しなければならない環境とは? 今号では、人材獲得のカギについて、考えていきたいと思います。

24時間ジムの社員は
将来に不安を感じている

トレーナーを目指す方の多くが、自らトレーニングを率先して行い、ボディコンテストなどへチャレンジする方が多いですよね。24時間ジムの採用面接を行うと、働くというよりトレーニング環境を求めて就活しているのでは?と感じてしまいます。

多くの24時間ジムでは、清掃と多少の会員管理以外は業務がありませんので、自身のトレーニングに集中する環境が整うわけです。短期間で見れば自分の好きな環境で業務するので楽しいと思いますが、数年後を考えると仕事にやりがいも持てず、給与UPも期待できず、一生働ける職場ではないと不安を感じています。

特に、最近では同タイプのクラブが乱立していたり、格安クラブの出現により集客もより厳しくなったことを肌で感じていたりしますから、さらに将来への不安が増しているのでしょう。総合型クラブで社員募集をすると、24時間ジムのエリアマネージャークラスが面接を受けにくるというのも納得です。

パーソナルトレーナーはさらに深刻

次に、パーソナルジムで働くトレーナーですが、高額なセッションを販売するビジネスモデルなので、24時間ジムで働くトレーナーより意識が高く、その分プライドも高く、報酬もそれなりを求めてきます。ただし、最近では同業が多すぎて満足な集客が取れていない店舗が非常に多いです。

例えば、横浜駅周辺ではパーソナルジムが50件超存在します。これだけ乱立すれば、ブログを頑張ろうが、YouTubeやSNSで発信を頑張ろうが、web