デジタルトレーニングコンテンツで、スタッフとメンバーを救おう
フィットネスクラブは外部環境に適応するため、ビジネスモデルの再構築が求められている。今までより少ないコストで、多様化するニーズを持ったメンバーを迎え入れる必要がある。
しかし、現場のスタッフは日々の業務に忙殺され、生活者の健康感度はますます高まるなか、どのようにすれば、より多くのメンバーと、効率的につながり、クラブの体験価値を高めることができるのだろうか?
その答えは、Technogymがこの夏リリースしたデジタルワークアウトソリューション「Stream」にあった。
Streamとは、一体どんなものなのだろうか?
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具志堅 大作氏テクノジム ジャパン株式会社 Digital Sales部 デジタルセールススペシャリスト
スタッフの業務負荷を下げてメンバーにシームレスな体験を
コロナ禍を経て、生活者の健康感度は変化した。クラブに行かなくとも運動や健康に関する情報が簡単に手に入る。健康の定義は、クラブでの運動だけにとどまらない。いつでも、どこでも、運動するようになってきている今、未顧客を含むエンドユーザーは、どのような課題を抱えているのだろうか。
「クラブへ入会しても自分が何をすれば良いのかわからない、マシンの使い方すらわからない。というのは往年の課題ではないでしょうか。気軽に相談できるトレーナーがいない、トレーナーがいても、ヒアリング力がまだ低く、提供できるエクササイズ数も少ない。トレーナーがメンバー個々に合ったサポートができていない」(具志堅氏)
入会してくるメンバーが、具体的なフィットネスの知識を持っていることは稀だ。つまり、大抵のケースは、メンバーは1人では目的を解決できない。トレーナーの助けが必要となる。
メンバーにとっても、トレーナー・オペレーターにとっても、双方向でシームレスなコミュニケーションが望まれる。
トレーナースキルについては、育成・研修上の問題もあるだろう。クラブでは、どのような打ち手が講じられているのだろうか。
「多くのクラブは、課題に気づいていて、解決したいと思っているはずです。しかし、人材不足が慢性化しています。主な要因は、コロナ下でのコスト構造の見直しによる人件費の削減、異動や退職。特に地方では、人材募集への応募数が少なく、その少ない母集団から、クラブのカルチャーやサービスに合った人の採用は非常に困難です。新しいメンバーにも対応できるだけの『トレーナー力』が不足しているのです」
STREAMでより多くのメンバーに特別な体験を
では、どのようにすれば、トレーナーの業務負荷を下げ、メンバーに特別な価値を提案できるのだろうか?
「Technogymからの提案は、最新デジタルソリューション『Stream』です。Streamを介して、ユーザーは、クラブ、自宅、旅行先、寝る前10分など、いつでもどこでも、あらゆるシーンでトレーニングコンテンツを受け取ることができます。なので、ジムの外にいて手が届かないメンバーに対しても、エクササイズを提案できます。具体的には、ストレングス系、HIIT、ヨガ、ピラティス、ボクシングやストレッチなどクラス動画が500種類以上、運動目的別のトレーニングライブラリがおよそ500種類、そして部位別エクササイズ5,000種類以上が開放されています。動画は隔週で自動更新され、メンバーの興味があるものに最適化されていきます。エクササイズは、Technogymが提案するもののほか、クラブ独自の動画を何本でも追加できます」
VISIO が1on1を可能に
さらに、Streamで配信されるコンテンツを、壁面取り付け型の32インチモニターTechnogym Visioを通じて提供することで、よりメンバーとつながることができる。
「Visioは、トレーナーがいない環境でもモニターを通して、メンバー自身が使用したい機器・目的・部位などを選択してトレーニングを行えます。Visioは、小スペースでの運動を可能にするので、クラブの空きスペース、ストレッチエリア、ファンクショナルエリアやケーブルマシンの近く、ホテルのスイートルームやマンション共有部など幅広い展開を想定しています」
視点を変えると、トレーナーは、研修の人手を増やさずに、エクササイズの引き出しを増やすことができる。
MYWELLNESS KIOSKはスクリーンにつないでグループ向けに展開
具志堅氏はこうも語る。
「Visioが1on1でのトレーニング体験を高めるソリューションであるのに対して、グループクラスなどでの複数のユーザーを対象にしてコンテンツを提供する方法も用意しています。ジムフロアやスタジオの環境であれば、Mywellness Kioskと大スクリーンを接続することでStreamのコンテンツを映写して、バーチャルクラスを展開できます。クラブによっては、ユーザーが自分自身で操作するのもいいでしょう」
TECHNOGYM APPでいつでもどこでもつながろう
メンバーは、スマホアプリTechnogymAppを使って、エクササイズを受け取ったり、運動履歴などを確認したりすることができる。
「Streamで提案されるトレーニングはTechnogym Appでも確認できるので、自宅や旅行先などで、今日クラブで行ったエクササイズをレビューしたり、ヨガのポーズをもう一度見たり、運動初心者が不慣れな動きをじっくり確認できたり、スイミングスクールで陸上でのエクササイズに使ったり、いつでもどこでも、あらゆるシーンで使えます。すべての顧客情報はクラウド上の専用サイトで管理されます。エクササイズ実施記録の確認やメッセージを送信できるCRM機能を備えており、定期的なタッチポイントでリレーションを高め、メンバーの継続や定着、クラブの売り上げ向上を狙えます」
すなわち、Streamがあることで、トレーナーの業務負荷を増やさずに、メンバーがどこにいてもつながることができると言うのだ。
メンバーの体験を次のレベルへ
「ただ、エクササイズ動画があるだけでは、継続しない」と具志堅氏は語る。
「オンラインフィットネスが出てきはしたものの、それだけでは継続性・事業性に欠けるのかもしれません。そこにコンテンツがあるだけでは、メンバーはモチベーションを維持しにくいのではないでしょうか。大切なのは、何のためにデジタルを導入するか。デジタルコンテンツが『何をやればいいか』『どのようにやるのか』をサポートし、トレーナーはメンバーの感情(達成感や満足感だけでなく、モチベーションの維持)のためのフィードバック)や、よりパーソナルトレーニングの価値を向上させる、などクラブの施策のゴールから逆算することが大切です」
つまり、役割を整理しておくことが大切になるというわけだ。クラブの外で、クラブのトレーナーから教わった運動を受け取ることができる安心感は、ネット動画サイトでは得られない。また、世界のTechnogymがつくっている信頼性はメンバーの背中を押すだろう。
そして、Streamは、Technogym製品が導入されていないクラブでも使用可能だと具志堅氏は言う。
「Streamの価値は、これまでのサービスと合わせて使うことで最大化されます。目指すのは人とデジタルの融合です」
STREAM導入をDXの初めの1歩に
今後、経営陣の意思決定には、どのようなことが重要になるだろうか。
「業界のデジタル導入はまだ成長段階です。Streamなら、低コストでスタートできます。人材・サービスに課題があり、DXで悩んでいるなら、デジタル導入の低いステップとして、Streamから始めるといいでしょう。難しく捉えることで、導入が遅れてしまう。それが、これからのメンバーへ提供するサービスのクオリティに影響してはなりません。Streamがあれば、メンバーからエクササイズを聞かれる不安を軽減できます。Streamを導入して、まずStreamをメンバーに使ってもらうための研修をしましょう。そして、スタッフは、メンバーに個別に寄り添うサポーターになるのです。メンバーは、サポーターに気持ちを一押ししてもらうことを求めています」
現場最前線で働くトレーナー・オペレーターが運動だけを指導する時代は終わってきているのかもしれない。
デジタルトレーニングコンテンツで、スタッフとメンバーを救おう。
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