フィットネスクラブの見学・体験を専門に指導する第一人者、林佳範氏。今回は、体験談を交えながら効果的かつ実践的な運営するためのヒントを語っている。営業プロフェッショナルの仕事は、「あなたにお願いしたい!」「このクラブに入会したい!」という言葉を引き出すことだと言う。

 

 

 

今日は、営業プロフェッショナルについて一緒に考えていきます。私ごとですが、プロフェッショナルをはじめて意識したのが見学応対でした。20年以上前の当時は、まだ見学は基本的に誰が行ってもいいものでしたし、一生の評価がその人で決まるとか何も気にしていなかった時代です。そのきっかけを作ってくださったのが、ある1人の上司でした。その方がいなければ私はプロにはなれなかったと断言できます。

プロになりたい!から始まり、「なんでアンケートは白色なの?」「なんで不動産屋はお茶を出すのに出さないの?」「なんで即日契約してもらえないの?」と毎日毎日楽しくて没頭していたら「105人連続契約」を達成していました。

当時の私は採用試験に落ちまくっていたので、才能なしの烙印を押された人材だったように思います。ですが、1人の上司がきっかけでその道の「プロ」になってみたい!そう思うように変われたのです。だからこそあなたの現場も変われます。

プロフェッショナルとは?

プロフェッショナルとは、その道のプロです。プロとは、その道に詳しいとか、アマチュアとは違うことを指しますよね。会社によって様々な解釈があるでしょう。有名ホテルマンなら、「お客さまにNO」とは言わないことがプロフェッショナルであると教えられる場合もあるでしょう。

私が目指すプロフェッショナルは単純明快です。「ココロを動かすことができる人」です。料理人なら「美味しくて幸せにし」、役者なら「喜怒哀楽の感情にし」、トレーナーなら「この人に教えて欲しい」、そんなお客さまのココロを動かす人がプロフェッショナルです。

当時の私は見学で「このクラブに入会したい!あなたにお願いしたい!」を引き出したくて試行錯誤しましたし、今でもそれを目指すよう現場に指導します。

あなたも、アルバイトの方に時給(お金)が発生する=プロ意識を持つよう指導する