Opt Fitの見どころはここ!
AIを活用した防犯カメラで、ジムの安全管理と運営管理をDXする「GYM DX 」。リリースから、3年間で1,500以上のフィットネス施設に導入。2024年には、介護施設での実証実験もスタートし、AIによる「転倒検知」が可能になる。その他にも、注目の新機能「収音カメラ」「双方向通話カメラ」により、安全管理機能が拡張され、オペレーション改革により、スタッフの業務改善や生産性向上など、クラブの体験価値向上へと繋げられる環境が実現する。

  • お話を訊いた方
    岩田啓宏さん Yoshihiro Iwata
     
    株式会社Opt Fit
    フィットネス事業部 マネージャー

     

介護施設での、安全管理DXを フィットネス施設にも応用

GYM DXは、防犯カメラの映像を活用して、AIが安全管理、運営管理を代行する画期的なシステム。2021年6月のリリースから、総合型のフィットネスクラブを中心に導入が進み、3年間で1,500以上の施設で活用されている。

GYM DXの活用が急速に拡がっている最大の理由は、総合クラブや24時間ジム、公共施設などで、スタッフの目が届きにくい場所や時間帯の監視業務をGYM DXが代行することで、ジムオペレーションにおける省人化、無人化が可能になることである。

また、スタッフにとっては、安全管理や運営管理業務にかかる時間や労力を減らせることで、その時間と労力を、スタッフの育成業務や、有料プログラムの開発~提供に充てることができ、仕事の生産性を高めることができる。

こうした安全管理と業務改革ができることが、介護事業においても有効として、2024年6月より、介護事務所を展開する株式会社グローバル総合研究所との「介護DX 」の実証実験がスタートした。

ここでは、防犯カメラで、入居者の転倒や、部屋からの退出などをAIが検知・通知するシステムにより、介護スタッフの施設内巡回などの安全管理の手間と時間を減らしていく。

高齢者の「転倒」については、フィットネスクラブでは、これまで検知できていないものの、メンバーの高齢化によりフィットネスクラブにおける「転倒」感知も、安全管理として重要性が高まっている。そのほかにも、高齢者施設向けに開発される機能は、フィットネス施設でも応用できるものとして開発が進められている。

カスハラ対策としても活用が広がる「収音カメラ」

フィットネス施設で新たに設置台数が増えているのが、フロント周りの「収音カメラ」。

近年、業界を問わず「カスタマーハラスメント(カスハラ)」という言葉が注目され、東京都では「カスハラ防止条例」制定への動きもある。フィットネス施設でも、フロント周りでのトラブルを事前に解消するとともに、トラブルがあった際の検証を、防犯カメラの映像と音声で行えるようにすることで、スタッフをカスハラ被害から守ることを企図。

ただ実際には、「収音カメラを設置している」ことを利用者に周知するだけで、カスハラの抑止に繋がっているという。

異常検知に、さらに迅速に対応できる「双方向通話カメラ」

もう一つ、GYM DXの新機能として注目されるのが「双方向通話カメラ」。これまでAIが異常を検知すると、有人の時間帯であれば事務所に通報、無人の時間帯であれば、警備会社に通報して、現場での対応がとられてきた。この通報には、LINEや電話が使われており、担当者に連絡が繋がらないケースも見られた。

「双方向通話カメラ」では、カメラの映像を共有する回線で通話ができることで、映像を共有している複数の端末で、通話が可能になる。AIの異常感知を、クラブの本社と現場がカメラ上で通話しながら確認できることで、より迅速に的確な対応がとれることになる。