ポスティング業界に新たな風を吹き込んだ、最新の技術と駆動アプローチの組み合わせ
新規入会者の獲得。それは、フィットネスクラブを運営していくうえで、継続して取り組むべき事案である。入会を促進する手法は様々であるが、クラブの存在や魅力を、商圏内のターゲットにピンポイントで伝えるプロモーションの1つに、“ポスティング広告”が挙げられる。「チラシ×テクノロジー」というアプローチで革新的な変革をもたらしている、株式会社ポスティングホールディングス(以下、同社)に、ポスティング業界の現状、サービスの特徴や展望を訊いた。
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株式会社ポスティングホールディングス代表取締役 CEO杉尾和洋氏
誠実で反響日本一の会社を作りたい
同社で代表取締役CEOを務める杉尾和洋氏(以下、同氏)は、中学生時代からブラジルへサッカー留学した経歴をもつ。月謝や旅費を稼ぐためにアルバイトを始めるが、新聞配達をしながらドリブルの練習をするサッカー漫画のキャラクターからインスピレーションを受け、チラシを配りながら練習をしていた。ポスティング業界に出会ったのは17歳の時であった。
懸命にアルバイトに励むなか、本来配るべき量を不正に減らす、という業界一部の闇に直面してしまう。業界を変える誠実な会社を作りたい一心から、2020年にポスティング会社を起業。
そこで、某大手フィットネスクラブのチラシ配布において、3四半期連続全国1位の反響実績を生み出す。多くの実績とマネジメント経験を積み重ねながら、反響が日本一のポスティング会社を作るという夢を叶えるため、様々なビジネスを手掛け続ける溝口勇児氏(共同代表)と同社を設立。業界に精通する阿部洋之氏(同社執行役員COO)・安田徹士氏(同社執行役員CSO)の2名をアサインし、同社は動き始めた。
テクノロジーを活用した集客戦略
「チラシは凄い正直です。配れば反響が出る。配っていないと反響が出ない。
チラシを見て来てくれるお客さまの確率は0.5%ほど、これは決して低い数字ではない。2万枚配れば100人が来てくれる、ということになる。そこには、チラシに載せる内容や仕掛け・工夫も重要」と同氏。
不正がなく、日本で一番反響が出る会社を目指す同社は、どのようなサービスを展開しているのだろうか?
1つ目は、統制された配布体制だ。
自社でシステム開発したGPS機能を用いて、リアルタイムの配布状況を可視化。配布員の現在地と稼働人数・配布状況が本部で把握できるので、不正を未然に防ぐことができる。従来は、配布後にGPSを回収して初めてログのデータが見れたので、不正の事前抑止ができていなかったという。
2つ目は、有効データの活用だ。国勢調査のデータを用いることは他社でも実施しているが、そこにGIS(地理情報システム)データとマーケティングの知見を重ねることで、配布エリアの最適化を実現することができる。
3つ目は、QRコードによる効果測定だ。自社作成のQRコードをチラシに載せることで、広告効果を可視化できる仕組みを開発。読み取った位置情報の特定など、様々な観点から効果の分析・測定が可能となる。反響アップのため、クリエイティブ向上の提案やクーポンを載せる仕掛けづくりにも余念はない。
また、より多くの集客を目指すクライアントには、デジタルマーケティングとの連動を提案。前述の溝口氏、メガバンク出身で様々な業界の知見がある顧問の長田忠千代氏をはじめとする業界最大級のネットワークを駆使し、インフルエンサーによるSNSを活用したプロモーションなど、オンライン上のマーケティング施策が行えるのも同社強みの1つである。
誰からも感謝される業界に
同社の「チラシ×テクノロジー」を導入する企業は、5,000社を超える。
「チラシを手にする方に、有益な情報を届けたい。クライアントには、確実な成果を届けたい。誰からも感謝されるポスティング業界、という社会的インフラを起こしたい」と同氏。業界に新しい風を吹き込んだ同社は、さらなる成長を目指していく。