ストレングスへのニーズの高まりに、世界最大級のマシンサプライヤーは、どう応えようとしているのか?
今や業界のリーダー的ポジションの1社であるジョンソンヘルステックは、今年新たにローンチするMagnum Plate-Loaded(プレートロード式:以下、PL)マシン9機種をSPORTECにて一挙に披露する。
ストレングス市場において頂点を目指す同社の戦略について、製品開発責任者を務めるChris Adsit氏に話を訊いた。
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MATRIX ストレングス グローバル プロダクト デベロップメントディレクターChris Adsit 氏
―新しいMagnum PLの開発について、どんな戦略を描いていますか?
今回、当社の製品開発チームは、ウェイトスタックマシンシリーズを補完する意味合いで、PLマシンの開発に注力してきました。単なる改良ではなく、従来のラインナップにはない動作パターンを新たに導入し、異なる筋群をターゲットにした開発を推進しています。
他社製品を徹底的に分析し、独自のポジションで筋肉に負荷をかけるための設計や、他社では提供されていないグリップや機能をマシンに盛り込んでいます。
具体的に、今回新ローンチとなる「Tバー・ロー」には、ベルトスクワット用のアンカーポイントを装着しました。これにより、施設のスペースや予算に制約があるお客さまに対し、Tバー・ローだけでなく、安全かつ効果的なベルトスクワットのトレーニングを提供できます。また「ペンデュラムスクワット」では、すべてのウェイトホーンをマシンの片側に配置することで、設置面積の縮小とジム内動線の改善を図り、ユーザーの使いやすさを追求しています。
こうした細部への配慮は、他ブランドのユーザーからも大きな注目を集めています。私たちは単にトレンドを追っているのではなく、“トレンドを創造している”のです。
―Magnum PLがフィットネス事業者とユーザーに提供する価値とは?
この新しいMagnum PLシリーズは、視覚的な親しみやすさを保つことにより、ライトユーザーをストレングスエリアに誘導すると同時に、経験豊富なユーザーが求める高度な機能も備えています。すべては、バランスが大事です。
エリートアスリート向けに高度で専門化されたマシンへ特化することも可能ですが、それでは一般ユーザーからの魅力を失い、クラブの目標の1つである継続利用を阻害しかねません。
本ラインでは、専門性と汎用性の絶妙なバランスを実現しました。筋肉への新たな刺激とアプローチをもたらすマシンを、どのフィットネスフロアでも映えるプレミアムなMATRIXデザインで提供しています。燃焼感を求め、それを実感し、人々を再び引きつけるマシンを実現しているのです。

―御社が目指すポジショニングを教えてください。
MATRIXを展開する当社は現在、500以上のプロダクトポートフォリオを有する世界最大規模のストレングスマシンプロバイダーです。フィットネス業界で最も多くの顧客に、最多のマシンを提供していると言えるでしょう。ただし、過去20年間の急速な成長により、市場の認識が当社の真の地位に追いついていない側面もあります。
実際に過去5年間は、パンデミック下でも顕著な成長を遂げ、毎年注目を集め、業界をリードするストレングス製品を投入し続けてきました。今回のPL製品の投入により、業界の頂点に立ち、誰もが認めるリーダーとしての地位を確立したと考えています。
既存製品の改良と新デザインの導入を継続することで、MATRIXはトレンドをリードし、期待値を押し上げ、業界を牽引し続けます。我々の目標は、顧客の成長支援、新規ユーザーの獲得・維持、そして業界最高水準のサポート提供により、世界のストレングス市場の過半数を獲得することにあります。
オーナー、ユーザー、トレーナー、サービスプロバイダーという4つの主要ステークホルダーへ継続的に注力することで、MATRIXの基準に適合した製品とアップデートをリリースし続けていきます。他社に負けないこの強い想いとコミットメントを維持すれば、私たちの勢いは止められないと確信しています。
―SPORTECへ来場する皆さまへ、メッセージをお願いします。
MATRIXをご覧になっていない方、未体験の方には、まだ知らない世界があります。長年MATRIXに関わってきた方も、次に何が起こるか想像できないことがあるでしょう。ぜひ私たちとつながり、なぜ世界最大級のプロバイダーに成長し、他社との差を広げ続けているのか、ご自身の目で確認してください。
私たちは、単なる差別化ではなく、“異なり”さらに“優れて”いるのです。