フィットネス事業者によるAI活用が加速し、さらにデジタルプラットフォーマー大手も一斉にヘルスケアAI領域に参入し始めた。
個人が自分専用のヘルスケアAIエージェントを持つ時代に、フィットネスクラブはどこに本質的な価値を見出すべきか。
ACSMの最新見解も踏まえ、クラブが取るべき方向性を考える。AIが継続の「量」を支えるようになったとき、クラブは継続の「質」をどう担うのか。

人が集う「場」の磁力を、これからどう高めていけるのか。

◆動き出した事業者とマシンメーカー

RIZAPグループ(chocoZAP)やフィットイージーなどがAIを活用したサービスを開発、個別最適化されたプログラムで会員が目的の達成を目指せるサービスを導入し、その機能を高め顧客価値の向上に努めています。

エニタイムフィットネスも、グローバルな規模でApple Fitness+の全コンテンツを導入し、会員が個別最適化されたデジタルフィットネスを体験できるようにしてきています。

さらに、マシンメーカーも動き出しています。テクノジムはGoogle Cloudとの協業とGemini AIモデルの統合を通じて、会員に対して個別最適化されたプログラムを自動生成し提案できるようにしてきています。日本でも“ヘルスケアAI”のサービスが着実に広がってきていますね。

◆プラットフォーマー大手の本格参入

そうしたなか、AmazonやGoogle、OpenAI(ChatGPT)など世界のデジタルプラットフォーマー大手も一斉に動き出しました。かつては死屍累々であったこうした企業によるヘルスケア領域への参入ですが、AIというテクノロジーを得たこれからは、生活者の間に着実に浸透していくことでしょう。

AIがタダで個別最適化されたプログラム・サービスを提案してくれるようになり、個人がそれぞれに自分専用のヘルスケアAIエージェントをもって活用する時代に、フィットネスクラブは何で勝とうとするのか?

◆ 「相対的に下がる価値」と「だからこそ」のチャンス

生活者がスマホ上で「自分の健康データに基づいた個別アドバイス」をタダで、しかも適切なタイミ