とても伝えたいことがあります。「なぜ生きるか?」「なぜその仕事をするのか?」
年に一度くらいは、こんな根源的な問いを自分に向けてみるのもいいのではないでしょうか。
その問いを考える手がかりとして、今回は柳井正さんの『一勝九敗』から、組織のあり方と働く意味について考えてみたいと思います。社長の言葉に従うだけではない組織の強さと、一人ひとりが仕事に覚悟を持つことの大切さを探ります。
◆「何もしゃべらないなら、次回から出席しなくて結構です」
当社は一週間単位でいろんな会議をやっています。毎週、月曜日と火曜日にまとめていくつかの目的の会議を開いています。
会議で、もし最後まで何もしゃべらない人がいたら、私はこういうことにしています。「何も発言しないのであれば、もう次回から出席しなくて結構です」と。
会議とは、読んで字のごとし、会して議論して決めるべき場所。だから、参加者は活発に発言していくことが好ましい。会議は会議の場だけではありません。いつでも、どこでも自然発生的な「会議」をしている。であるなら、その場ですぐに議論して、すぐに決めて実行することが大事になります。誰でも臨機応変に自分の意見を言い合えないと、対応の遅れが会社にとって致命傷になってしまいます。
◆一番いい会社とは—「社長の言うとおりにならない会社」
一番いい会社というのは、「社長の言っていることがそのとおり行われない会社」ではないでしょうか。社長の言っていることを「すべて」真に受けて実行していたら、会社は間違いなくつぶれます。
表面的に社長の言うことを聞くのではなく、まずは社長が言いたいことの本質を理解すべき。現場では自分なりにその本質を見極めどう具体化するかを考え、意見として述べ、実行する。これができる会社がほんとうに立派な会社ではないでしょうか。
表面的な、あるいは形式的なことを重んじる大会社は、社長が言ったとおり、寸分たがわず実行しています。それでは単なる帳尻合わせに。それで失敗している会社が多いような気がします。もっと社内で誰もが何でも発言できる雰囲気をつくることが必要でしょう。
◆「自分の都合」で話す自分に気づく
私も「自分の都合」ばかり考えて会議で意見を言うことがあります。しかし、異業種からきてくれた多種多様の個性ある従業員と議論し、「会社にとってより良いこと」とは何か、課題